メガバンクが店舗を大幅削減するというニュースについて

2017年11月13日月曜日

退職ニュース

メガバンクが店舗をIT化などで大幅削減するというニュースが流れています。店舗削減とともに人員も削減する計画です。お金の引き出しはコンビニのATM、送金はネットバンキングを利用している人が多くなっていますので、店舗の存在意義は薄れています。

金融業界といえば、以前は人と紙で成り立つといわれましたが、今はITの比率が高まっています。従業員が多い業種でもあり、3メガだけで10万人以上もいます。関連するグループ会社を含めると、さらに多くなります。

人口10万人クラスの都市といえば、大都市ではないが中堅クラスの大きさです。メガバンク以外に地銀・信金等を含めるとさらに多くなり、証券や保険を含めると親戚や友達に1人ぐらい金融関係者がいるレベルになるのではないでしょうか。大幅削減は、この規模の人たちに直接関係するニュースです。

金融とITの親和性

金融業は「目に見えるモノ」を作ったり運んだりすることが無く、「お金という架空のモノ」を取り扱います。存在や重さがないため、大量の処理をすることができます。以前、アマゾンが配送をドローンで行なう研究をしている話があったように、Web上で購入・決済ができても、「目に見えるモノ」である商品は1個づつの処理が必要です。

銀行には決済以外に融資業務もありますが、融資業務の受付や判断もIT化が進んでいます。しかしIT化には法整備や莫大なシステム投資が必要になるため、メガバンクが先行して取組みしているのが現状です。



フィンテックとは

もともと銀行は、お金が架空のものではなく紙幣や硬貨という「目に見えるモノ」を取り扱う業種であったところ、効率化のために「お金という架空のモノ」に変化させ、大量処理ができるようにしてきました。さらに、お金は電子マネー化がすすみ、仮想通貨も一般化してきました。それら全体を便利にIT化するものがフィンテックで、金融のファイナンスとITのテクノロジーを合わせた言葉です。

ヨドバシに行けば、たくさんのVRゴーグルが販売されているように、重さのある「目に見えるモノ」でなくバーチャル=仮想であれば、遠隔地でもIT技術により、今までとは違った取扱いが可能になります。

その昔、電話は交換手が手動で接続していた時代があったようですが、銀行の窓口業務も同じようなもので、重さのない「目に見えるモノ」は機械に置き換わっていくでしょう。10年先を考えれば今のようなアナログ手続きは少なくなり、確実にネット完結できる領域が拡大していると思います。

金融全般のIT化による影響

金融全般のIT化により、従業員の早期退職者は増加するとともに、IT化できない金融機関は淘汰されるため、合併などをして共同でIT化をすすめることになるでしょう。

金融機関は早期退職者が多い業種ですが、アーリーリタイアする人が増加し、アーリーリタイアした人が地方に移り住んでも、Webで多くの手続きができるようになれば、リタイア後の生活に不自由しなくなるでしょう。ただし金融機関に勤めている社員、特に若い社員はこれから厳しい時代になるとは思います。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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