リタイア資産を外貨での運用しない理由

2019年4月20日土曜日

投資全般

ブログを読んで読んでいただいている方から、米国債などの外貨運用についてご質問をいただきました。

Ranpaのポートフォリオはすべて円建てで、シティやゴールドマンなどの海外金融機関の社債にも投資していますが、これらもすべて円建てです。

リタイア資産の性質上、日本よりも金利の高い通貨を使って分散するのも良いとは考えますが、今のところ円建てに拘っています。

当然、結果として外貨建てで運用した方が良かったということは十分あるのですが、円建てとしている理由について記載します。

日本は成長していないので

日本はマイナス金利で、国債や社債などに投資しても殆ど増えない状況にあり、単純に海外の高い金利は気になるところです。

その他、リタイア資産という長期的な視点で考えた場合、ポートフォリオは海外にも分散しておいたほうが良いでしょう。

日本は30年前に日経平均が38,957円を記録をしてから1度も超えることはなく、やっと半分強にまで戻ったぐらいですが、その間、アメリカはITバブルの崩壊を経験しましたが基本的には右肩上がりで成長を続けています。

人口増加を続けるアメリカや中国などと比べて、日本は人口が減少して少子高齢化が進むことによって成長速度を取り戻すことは難しく、今後も離されつづけると考えています。

人口が減少しても成長しているヨーロッパの国もありますが、国境の概念が薄れるなかで陸続きでもある小国であるため、周囲の国との関係によって成長していると考えています。

Ranpaとしては、長期的に見ると日本の国力は弱まって円安になると思っています。

長期的に見て円安になるのなら

自動車や機械などを中心に多くの輸出をしている日本では円安が良いこともありますが、石油や食料品を輸入しているので物価が高くなればリタイア生活に影響があります。

少子高齢化によって人件費が高くなれば、さらに物価は高くなります。

ポートフォリオは海外にも分散しておいたほうが良いと思う理由は、円安を予想するからで、ジリ貧になっていく日本の将来は心配です。

デフレが長く続いたので慣れてしまったのですが、原材料と人件費の高騰による物価上昇は始まっており、ランチの値段も高くなってきたように感じます。

10年先になれば、もっと物価は高くなっているような気がします。


短期的に見ても材料としては

年末年始にかけて世界経済の縮小懸念により株価は大幅下落しましたが、ここ最近は少し戻しているという情報が多いようです。

米中の各種指標では良い数字が出ているものもあり、このまま下落しないという見方をする人が多くなっています。

また日本は消費税の増税を控えていますが、過去の増税時は円安になったと思います。

短期的にも円高になりにくい状況にあるというのが、Ranpaの見立てです。

しかし為替は色々な需給要素があるので、難しいところです。

円建てで運用している理由

円安になると考えれば外貨での運用をしても良いのですが、今のところは以下の理由で円建てのみとなっています。
  • リーマンショック時に投資した保有社債の利回りがそれなりに高いこと
  • 今のJリートの利回りがそれなりに高いこと
長期的に円高にはならないと思っていますが、やはり為替は色々な需給要素があって、予想通りに動かないことは多いものです。

投資にはリスクがつきものですので、リタイア資産の投資としてはコントロールしやすいものにしたいと考えています。

現時点では世界的に低金利ですので、保有社債やJリートの利回りと比べた場合、外貨投資にそれほど魅力を感じていません。

海外との金利差がもっと大きくなれば、相対的に保有社債やJリートよりも良い投資先となる可能性があり、その時には外貨建ての運用をするかもしれません。

今のところ、Ranpaはそのような考えで円建てのみの投資をしています。

為替に関しては、色々な考え方はあるのですが、Ranpaが考えていることを記載してみました。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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