サラリーマン時代は45歳でアーリーリタイアすることを目標に、嫌なことがあっても後もう少し・・・と思って頑張ってきました。
その時の気持ちは「サラリーマンの目標としてのアーリーリタイア」にも記載しましたが、映画『カリートの道』に出てくる「あと○○でこの生活ともオサラバ・・・」というようなものでした。
アーリーリタイアすれば色々なことが解決されるように感じたものですが、実際のところはどうでしょうか。
アーリーリタイアすれば幸せを得られるかについて記載してみます。
幸せに慣れると
昨年の11月から会社に行かない生活が始まり、毎日が日曜のような日々を送っています。
実際のところ、そのような生活を半年すれば、その生活が普通に感じます。
サラリーマン時代に感じた貴重な休日が、永遠に続く訳ではありません。
学生時代、あと○日学校に行けば夏休みだ・・・と思ったものですが、夏休みに入って2週間もすれば学校に行かないことが普通のように感じたと思います。
目標にしてきたアーリーリタイアも、そのような感じ方に近いものはあります。
ただし、ふとした瞬間に、「多くの人はこの時間も働いているのだろうな・・・」とか、夜中に、「翌日の仕事のことは考えなくていいんだ・・・」などと感じることがあります。
そんな時は、アーリーリタイアをして良かったと感じる時間です。
幸せの色々
改めて考えてみても、仕事をせず毎日自由に生活をしていることは幸せなことなのだろうと思えます。
一方で、以前「高齢でもバリバリ働く人の心境を知るため、資産家や政治家の年齢を調査」にも記載しましたが、十分な資産を持っているのに働き続ける人は多くいます。
その人達は、仕事をせず毎日自由に生活をすることよりも、働き続けることに幸せを感じるのだろうと思えます。
仕事をせず毎日自由に生活をすることと、働き続けて成功を追い求めることとのどちらが幸せなのかという比較は無意味なもので、人それぞれではないでしょうか。
幸せはこのようなものだと決まったものではなく、それぞれ目指した領域に到達できれば幸せと言えるように思えます。
その意味で、アーリーリタイアして仕事をせず毎日自由に生活をすることも最高の幸せの1つに間違いありません。
資産家の幸せとは
有名スポーツ選手の年収が○○億もあり、1日に換算しても1千万円以上になる・・・といった計算は何度もしたことがあります。
先日「消費税率アップがリタイア生活に与える影響」で資産家は意外に税金が少ないことを記載しましたが、日本で資産家として有名なソフトバンクの孫正義やファーストリテイリングの柳井正の資産について、彼らも最高の幸せを得ていることに間違いはありません。
孫正義が保有している2兆円以上の資産のうち、大半は自社株であろうと思います。
ソフトバンクグループの時価総額が12~13兆円ぐらいですので、孫正義はその2割程度の株式を保有しています。
株価は1日に1%程度は普通に動くので、普通に1日に200億円以上の資産が増減していることになります。
孫正義の年収は100億円程度とのことで、1日換算すれば2,500万円以上にもなるすごいものですが、資産は1日に200億円以上も増減するという想像できない世界にいるのだろうと思います。
2兆円以上の資産を持つ人は幸せであることに間違いはないと思いますが、持ちすぎる故に、アクセルを離すとすぐに数千億の資産がなくなる環境は、厳しい世界なのかもしれません。
アーリーリタイアの幸せ
幸せは人それぞれでですので、大金持ちの社長よりも、仕事をせず毎日自由に生活をする方が幸せだとは思いません。
しかし、多くの人がお金持ちを目指すように、アーリーリタイアも多くの人が目指ざすもので、もしかすると同じぐらい幸せなものかもしれません。
大金持ちの社長や有名スポーツ選手でも、毎日やらなくてはならないことは多いのですが、アーリーリタイアは毎日が自由です。
ただ、大金持ちの社長になる難易度よりも、アーリーリタイアは身近なものであり、誰でも出来る身近な幸せのように思えます。
もしかすると、本当はもっと多くの人が幸せを得ることが出来るのに「アーリーリタイアしない人の考え方、現状維持バイアスについて①」や「アーリーリタイアしない人の考え方、現状維持バイアスについて②」に記載した現状維持バイアスが邪魔をしているだけなのかもしれません。