オリンピックで旗手を務める選手はその国を代表する人であって、名誉ある役割ですね。
一方、戦争における旗手は突撃の際に狙い撃ちされますので、死亡率はとても高かったそうです。
死亡率が高くても人気があったとの事ですが、危険な任務を担当する、その勇気が褒められるのだろうと想像します。
嫌なことからも逃げない行動は美徳として賞賛されますね。
我慢することが評価される雰囲気
ただ、その美徳が間違った使い方、感じ方となることも多いのではないでしょうか。
サラリーマン社会にも、妙な美徳があるように思いませんか。
会社の将来のことを考え実践していく人は評価されます。
逆に、アーリーリタイアを目指している・・・などとは公言しにくい雰囲気になりますね。
長く勤めても、早く退職しても、世の中にそれほど影響を与えないとは思うのですが、辞める前提で働くことは美徳ではないと感じてしまいます。
会社の中では会社に貢献する人が評価され、その行為が美徳として扱われますので。
妙な美徳に操られる人
さらには、その美徳に操られて悪いことまでしてしまう人も出てきます。
期限を守るために虚偽の報告をする人、仕事で発生した損失を自己資金で補填する人、検査で見られたくない資料を持ち帰る人など・・・。
それぞれ仕事をスムーズに運ぶよう努力しているとは思うのですが、妙な美徳に操られ、間違った方向に行動してしまうのでしょう。
もっと他に選択肢はあったのだろうと思うのですが・・・。
美徳は人の考え方を狂わすほど、影響力のあるものですね。
抜け出すと気付くこと
サラリーマン社会という小さな集団の中では、妙な美徳が形成され、それがさらに強化されるのだろうと思います。
その小さな集団の外では全く意味の無いことでも、その集団に所属していれば重要に感じてしまいます。
集団に属している間はそのことに気付きにくいのが厄介です。
リタイアして集団から抜け出せば、もっと他にも色々な選択肢があったな・・・と思うのでしょう。
サラリーマンをしている間は、妙な美徳に洗脳されていないかと、問いかけ続けなくてはならないのだろうと思います。
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