アーリーリタイアについて同僚と話をしたとき、働けば収入があるので欲しいものが買えるのに・・・ということがありました。
もちろん、収入は多い方が良いのですが、欲しいものが買えて幸せになるのか考えてみます。
腹八分目とは
腹八部目は、満腹になるまで食べるのではなく、80%程度にするほうが健康に良いと言う考え方のようです。
腹八分目は満足度という観点でもあてはまるように思います。
食べたい物があって、我慢をしている間はとても食べたい気持ちでいっぱいになりますが、食べてみるとそれほど満足できないということは無いですか。
さらには、我慢していたので満腹になるまで食べたところ、食べ過ぎて当分は食べたくない気持ちになったことは無いですか。
物欲は満たされても・・
欲しいものを得るために頑張ることができる動物の努力は凄いと思いますが、実際は、努力することに幸せを感じているようにも思えます。
努力をして手に入れても、実際にはそれほど満足するものではなく、満足できるはずだと想像しているだけではないでしょうか。
満腹になって、もう食べたくないと感じるのではなく、腹八分目にして程々の満足とする程度がいちばん幸せなのかもしれません。
しかし、人間は80%ではなく100%を目指してしまいますよね。
しかも80%は妥協で、100%は完全と感じてしまいます。
ミニマリストは動物的欲求からの解放
100%を目指したいという欲求は、ハムスターホイールと同じなのかもしれません。
恐らくハムスターは、満足をするためにホイールを回していると思います。しかし、ハムスターは前に進んでいないのに・・・。
ハムスターは走り終えて、あれっ・・・なんで走ってたっけ・・・?となるのでは。
人間も欲しいものを追い求めている間が幸せで、手に入れると、他の欲しい物を追い求めてしまいますよね。
ミニマリストは、そのような動物的欲求からの脱却を目指すものと思います。
欲しいものを手に入れたら、次に別の欲しい物を手に入れる生活から、「ミニマリストの嫁に捨てられてしまうもの」に記載したような経験をして、そんなことを感じるようになりました。
購買欲とマーケティング
世の中には物欲を刺激する情報が飛び交っています。
新機能が付いている、美味しくなった、今だけ、安くなった・・・・など、それらは人間の物欲を刺激し、売上を増加させようとする売り手側のマインドコントロールですよね。
ハムスターホイールのように、80%ではなく100%を目指してしまう人間の心理をうまく利用して、不必要なものにまで手を出してしまいます。
サラリーマンが、定期的な収入を得て、時間が無いなかで自分への褒美として無駄遣いをすることは理解ができます。
しかし、アーリーリタイアは時間的な余裕ができて、無駄に刺激される物欲には左右されない生活が実現できるのではないでしょうか。
狭い檻の中に閉じ込められたハムスターは、ハムスターホイールで走ることにより満足する他ありませんが、広い自然の中ではそのようなことはしないでしょう。
時間的な余裕を手に入れた後、そのような物欲はどのように変化していくのか気になるところです。
アーリーリタイアを実現した後のブログに、物欲の変化についても記載したいと思います。