アーリーリタイアする側にとってソーシャルレンディングは、順調に拡大してほしいサービスですので、今後の将来性について考えます。
取扱高は拡大している
以前、maneoグループ11社の貸付数・貸付金額を調べましたが、順調に貸付金が拡大しています。「分配金が順調なので、今後の投資先を整理しました」に記載のように、会社によって増加率は異なりますが、完済しながら貸付金額を増加させていますので規模の拡大は進んでいると言えます。
課題も出てきている
順調に貸付金が増加する一方で、課題も出てきています。「ソーシャルレンディングのリスク」に記載しましたが、ソーシャルレンディングの匿名性による運営会社がブラックボックス化する課題も顕在化しました。
色々な会社が新しいサービスを開始して一般化していく過程において、行政のチェックが厳しくなることは当然の流れで、問題のある運営会社は行政処分により是正されていくこととなりました。
しかし、健全なサービスとしてこれから拡大していくためには、このような経験をしていくものではないかと考えています。
昔からある金融機関では常識と考えることが、新たに金融サービスを提供する会社では常識ではなく、「コインチェックとソーシャルレンディング」に記載したような問題が発生してしまいます。
新たなチャンスにもなっている
確かに昔からある金融機関は、不特定多数の人のお金を取扱うための作法を知っており、常識にもなっているが、一方で新しいことへの取組みは非常に不得意です。
銀行は融資業務を行なわず手数料ビジネスに力を入れることを「銀行が手数料ビジネスに力を入れることを逆手にとる」にも記載しましたが、多くの金融機関はリスクを取って新しい取組みをすることができていません。
これは、バブル期にリスクを取った金融機関が破綻や合併することになり、リスクを取らなかった金融機関が生き残ったことも関係していると思います。
メガバンクや異業種資本による一部の金融機関では、積極的に新たなサービスを提供する取組みをしていますが、大半の金融機関では従来の考え方から抜け出すことができていません。
ソーシャルレンディングの将来性
ソーシャルレンディングについて海外を見た場合、各国の事情により成長過程は違っていますが、世界的に拡大基調にあるとする情報が多いようです。
国内においては、金融機関、特に地方銀行の弱体化が進むなかで、ソーシャルレンディングによって資金調達する取組みは今後も拡大を続けるのではないでしょうか。
今後も、金融機関が型にはまった与信だけを行なって、手数料ビジネスを続けるのであれば、ソーシャルレンディングは拡大していくように感じます。
ミドルリスクとして利回り10%にもなる案件がある一方で、ローリスクとして5%以下の案件も多くなり、与信機能を銀行から奪っていく可能性を想像します。
ソーシャルレンディングの使い方
Ranpaは「2018.03.10の資産状況を発表します」に記載しているように、1,183万円を投資している状態ですが、安定的に分配金と元本が返金される状況が続けば、もっと金額を増加させることを考えています。
現状としては、色々な会社が新しいサービスを開始し一般化していく過程で、課題を克服しながら成長している段階と考えています。
ソーシャルレンディングを積極的に利用されている人のブログを拝見すると、数千万円規模で投資され、分配金は年収規模になっている方も見かけます。
引き続き様子を見ながら投資額を増加させていくような方向になれば、アーリーリタイアして分配金がサラリーマン時代の年収よりも多くなった・・というようなことも実現不可能ではなさそうです。
ソーシャルレンディング関連記事は⇒こちら
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