奈半利町への寄付
奈半利町は人口3千人強の小さな自治体です。しかし、ふるさと納税には積極的で、本来の趣旨とする寄付とは思えないタイムセールまで行なっていました。高知県の自治体ですが、タラバガニやまぐろなど、恐らく別の地域の品物も返礼品にしているようです。
Ranpaは、釜揚げしらす2万円と、うなぎ1.1万円の合計3.1万円を寄付しましたが、釜揚げしらすが未だ到着していません。
釜揚げしらすは2万円のうち、5千円は10月に、残り1.5万円は年末に寄付しました。10月分の釜揚げしらすぐに到着しましたので、「ふるさと納税 ハム・いちき串木野市/シラス・安芸郡奈半利町 相場は?」に報告済みですが、年末分は3ヶ月以上経過しましたが音沙汰無しです。
一般企業ではなく自治体ですので、詐欺や倒産したということは無いと思いますが、タイムセールなどを積極的に行ないながら、注文が多すぎて処理できないのは問題です。Webで奈半利町を検索すると、到着しないクレームが多いようです。
総務省からの通知
ふるさと納税が盛り上がるなか、先日、総務省から返礼品は地場産限定とする通知が発信されたニュースを見ました。
ふるさと納税は寄付を集めることと、地場産を返礼品とすることで、地方を活発にする目的ですから当然のことです。しかし寄付を集めることに注力すれば、地場産以外の商品を返礼品とする自治体が増加しています。
ふるさと納税により色々な返礼品を送付いただき、とても有難い制度ですが、そもそも国民のためになっているのか疑問です。
税金の投資効果
税金にも投資効果があることを考える必要があります。例えば、ある減税を100億円の財源で実施したとします。減税するためには公務員の人件費や案内物の作成・郵送費などがかかるので、100億円のうち30億円が実施のための費用とすれば、70億円が効果になります。
徴収する場合も同じことが言えます。何かに税金をかけて100億円の税収が得られるとします。しかし徴収するためには公務員の人件費や案内物の作成・郵送費などがかかるので、100億円のうち30億円が実施のための費用とすれば、70億円が増収分になります。
つまり、税金も効率的に取扱ってもらわないと、投資効果が悪くなってしまいます。Ranpaもお金を扱う金融機関で働いているため、お金を動かすだけでも大きな費用がいることを肌で感じます。
ふるさと納税の総額2,844億円はどこに
平成28年のふるさと納税実績は2,844億円だったようです。この寄付金の内訳は、自治体の税収と、返礼品の生産者の収益と、実施のためのコストとなります。2,844億円を集めても、実施のためのコストとなって消えていく割合はどの程度でしょうか。
案内のためのシステム構築や、印刷・郵送費用など・・・。本来の趣旨となる自治体に残る寄付金額は、どんどん少なくなっていきます。
生活していく上で、税金は必要なものですが、効果の大きい運用をして欲しいと思います。
ついでに佐賀県上峰町の黒毛和牛 切落し肉の報告
こちらはやっと到着という感じですが、年末に佐賀県上峰町へ寄付をした黒毛和牛の切り落とし肉について報告します。
切り落とし肉ですが、1万円の寄付で黒毛和牛が2kgもあります。寄付から3ヶ月以上も待ちました。
3ヶ月待っても満足の品であれば問題ないのですが、販売時の写真とは大きく異なり、楽天市場の評価も散々です。Ranpaの肉はマシな方ですが、本当にこれが黒毛和牛??というような写真も多く掲載されていました。
やはり、ふるさと納税は到着してみないと分からないものではなく、商品が特定できるもののほうが良いですね。
あとは釜揚げしらす待ちですが、嫁は1月から冷凍庫のスペースを開けてスタンバイしており、もう、完全に怒っています・・・・。