リバースモーゲージはアーリーリタイアのリスクヘッジができるか?

2018年4月3日火曜日

住まい

トンチン年金はアーリーリタイアのリスクヘッジができるか?」の反響が大きかったので、追加でリバースモーゲージについても記載します。

リバースモーゲージによる長生きリスク対策

高齢社会となり、一部の銀行はリバースモーゲージに力を入れています。リバースモーゲージとは自宅を担保に生活資金等を融資するもので、死亡時に自宅を売却して返済する取組みです。

トンチン年金はアーリーリタイアのリスクヘッジができるか?」に記載しましたとおり、想定よりも長生きすれば生活費が底をつく可能性があります。

生活資金を確保するために自宅を売却する場合、新たに住む場所を探して引越しする必要があります。そこで、生活費として自宅を担保に融資を受け、死亡時に売却して返済すれば良いという取組みです。

大きく分けると2種類

融資期間が決まっているものと、融資期間が終身のものがあります。融資期間が決まっているものは、長生きして融資期間が満了すれば返済する必要があります。融資期間が終身の場合は、死亡するまで利息の返済をする必要があります。

金融機関は高齢社会の備えとして、リバースモーゲージを推奨し、それなりに取組み実績は多くなっていますが、契約期間より長生きするリスクに対応できていません。融資期間が終身の場合でも、長生きすれば利息の支払い高額になってしまいます。

住宅ローンの返済に困っている高齢者には

高齢破産の増加については「アーリーリタイアを目指す人に伝えたいこと」で記載しましたが、高齢破産の原因の1つに高齢者の住宅ローン返済があります。

35年のローンを組んで、自宅を売却できずに無理をしている高齢者は多くいますが、リバースモーゲージにより住宅ローンを返済し、利息のみの支払いとする取組みは増えています。

住宅ローンは金利とともに元本の返済が必要となるので、収入が少なくなった高齢者には返済が難しくなります。リバースモーゲージにより住宅ローンを一括返済し、金利のみの返済に切り替えれば、返済の負担は軽減されます。

取組みできる対象は限定されるが

リバースモーゲージができる担保住宅には制限があり、金融機関によっても異なります。マンションは対象外としていたり、首都圏限定としていたり、担保価値が○○以上としていたり様々です。契約できる年齢も限定されています。

しかし、「未婚率の上昇、独居老人の増加、孤独死の増加、その保有資産はどうなる?」で独居老人が増加することを記載しましたが、死亡時に家族に住宅を残す必要がない人が増加していますので、条件に合えば上手く活用することができます。

どのような活用が良いか

金融機関の融資条件が合う前提になりますが、死亡しても自宅を相続する人がいないようなケースであれば、リバースモーゲージの契約をして利息のみの返済とすれば、生前に利息以外の住宅の評価額を現金化して使い潰すことができます。

長期となれば利息支払が長くなるので、高齢となってから、長年暮らした自宅に住み続けたいが、死亡しても自宅の行き場所が無くなるような場合では活用したいところです。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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