アーリーリタイアは収入を少なくして、税金や社会保険料を安くするエコノミカル・ミニマリストを目指したもので、「利回り6.8%、クラウドバンクへの投資」にも記載をしました。
貴重な分配金収入を最大にいただくためにも、損益通算により節税をして行く予定です。
リート分配金にかかる税金
リートの分配金には、特定口座(源泉徴収あり)にした場合は20.315%(所得税15.315%、住民税5%)が源泉徴収されることになります。アーリーリタイア後は10%の所得税も支払いたくないのに、高い税金を支払うことになってしまいます。
「リタイアに向けたREITの資産状況 2018/10/13」にも記載しましたが、リタイア後は50~60万円/年程度の分配金を目指していますので、そこかから約20%の税金が引かれ、放置できる金額ではありません。
含み損となったリートの損出し
リートへの投資は、インカムゲインを目的とした長期保有ですので、基本的には売却する予定はありません。
例えば、「リタイアに向けたREITの資産状況 2018/10/13」では、インヴィンシブル投資法人が54,000円のマイナスなっていますので、いったん売却して損を確定させます。
損失を表面化すれば、配当金と損益通算して税金を取り戻すことができます。
特定口座(源泉徴収あり)の場合、損益通算した配当金の税金は翌年1月に還付さることになるので、保有リートがマイナスになれば上手く損失を出し、分配金にかかる税金を少なくすることができます。
ただしメリデメも・・
投資に百発百中は無く、必ず投資後に値を下げるリートは出てくるため、誰でも損出しをして節税できることになります。
しかし、クロス取引で損出し、同じ値で買い戻した場合、買い戻し後の取得価格は低くなります。
取得価格が下がれば、その後にプラスに転じて売却した時の譲渡益が大きくなってしまいます。
一見すると、損益通算によるメリットが大きいように見えますが、買い戻す場合は取得価格を下げてしまうことも考慮する必要があります。
インカムゲインを前提とすれば
キャピタルゲインを目指した場合、譲渡益の出し方に注意することになりますが、インカムゲインを目指した長期保有の場合は、上手く計算して損出しするメリットがあります。
保有しているリート価格の上昇は嬉しいことですが、アーリーリタイア後のリート投資は、どちらかと言うと、上昇しても売却しないのでそれほど恩恵は無いと考えます。
むしろ、価格に変動なく、安定的に分配金を出してもらうこと、若しくは含み損が出ないことを願っています。
そのようなアーリーリアイア後の投資を考えれば、クロス取引でリートの分配金にかかる税金を減らすことは活用していくべき方法だろうと考えています。