厚生労働省が実施している国民生活基礎調査の結果などを引用しているケースが多いのですが、国民生活基礎調査もアンケートのようなものなので実態を正しく表していない可能性はあると思います。
例えば、いくら貯金していますか?と聞かれた時、まず、銀行に貯金している金額を正しく把握できていない人は多いでしょうし、金融商品に投資している場合はどこまでを含めるのか、保険も金融資産ですがいくらで評価したらよいのかなど、答え方は人それぞれとなりそうです。
お金の管理を他人に任せている場合など、どれぐらいのお金を持っているのか本当に知らない人は多いのではないでしょうか。
お金持ちは生活水準は高いのか
Ranpaの私見ですが、持っているお金と生活水準はそれほど連動しないのではないかと思っています。
当然、本当にお金を持っていない人は、持っているお金以上の生活が出来ないので低水準になりますが、日本国内において殆どの人は普通に生活が出来るレベルのお金は持っていると思います。
生活水準で差が出るとすれば、普通に生活をするレベルが人それぞれで、多少の差が出るぐらいではないでしょうか。
古い家に住んで小さめの車に乗ってはいるが、実はお金持ちというケースは多いと思いますし、逆に、お金は無いが、収入のすべてを生活費に使っているので見た目はリッチに見えるという人もいると思います。
他人を外から見ただけで、お金持ちかどうかの判断をすることは難しいでしょう。
もしリタイア資産がもっとあれば
Ranpaのアーリーリタイア計画では1ヵ月の生活費を20万円として計算をしています。
これはサラリーマン時代の生活水準をベースにしたもので、アーリーリタイアしても大きく変わることのないようにしています。
つまり、普通に生活を続ける水準がこのレベルなのだと思います。
逆に、もっとリタイア資産があれば今よりも生活水準が高くなるのかと考えても、あまり変わらないように思えてしまいます。
実際にもっとお金があれば変わるのかもしれませんが・・・。
他人の貯蓄額が分からないために陥ってしまいやすいこと
他人の貯蓄額が分からないということは、自分がどの位置にいるのか分からないことであり、そのために陥ってしまいやすいことがあると思います。
恐らく一般的にはもっと貯蓄額は多いだろうから、もっと節約せねば・・・と感じたり、もっと頑張って働かねば・・・と考えてしまうのではないでしょうか。
そうして、もっと早くにリタイア出来たにもかかわらず働き続けてしまうことになるのです。
「アーリーリタイアしないことによって得るものと失うもの」に記載した通り、自由時間には限りがあって、不必要に働くことは限りのある自由時間を無駄に換金したことになります。
自分の立ち位置がどの辺りにいるのかが把握が出来れば安心するのですが、そもそも貯蓄額は他人と比べることが出来ないものと割り切るべきでしょう。
分からないために働いて保守的になるのではなく、自分なりの答えを導き出すことで限りある自由時間の無駄遣いを無くすことが出来るように思えます。