アーリーリタイアを目指すことと本当に会社を辞めることとの違い

2020年10月18日日曜日

残りの会社生活


奇妙なことですが、アーリーリタイアを目指して準備をする人がいる一方で、せっかくアーリーリタイアの準備が完了したのに会社を辞められない人もいます。

Ranpaの場合、10年も前から準備をして、やっと辞められる時期が来たという時、本当に辞めて良いのだろうか・・・と考えてしまいました。

目指すことは自由であり失うものは無いのですが、それを実行に移す時には後戻りすることが出来なくなる恐怖を感じます。

未知の環境に対して不安を感じる時は、現状維持バイアスが働きやすいのでしょう。

サラリーマンには潮時がある

実際に、アーリーリタイアを目指しながらも踏み切れない人は多いようです。

リスクの高い片道切符なので、決断することが出来ずにズルズルと行ってしまいます。

とりあえず、もう少し、もう少し・・・と気付けばかなりの年数が経過してしまうこともあるでしょう。

リタイア後の計画を立てて、リタイアの準備が整ったとしても、長く務めた会社を辞めるには相当の勇気と決断力が必要です。

一方で、潮時というものもあるように感じます。

その潮時に気付くことが出来ないために、ズルズルと行ってしまうのではないでしょうか。


恐らく、下り坂に差し掛かった時がその潮時であろうと思います。


下り坂に差し掛かっても気付きにくい

ただ、下り坂に差し掛かっても気付きにくいものです。

ジョギングをしていると同じような感覚になることがありそます。

坂道を登っていくと、下の方から見えていた頂点がどんどん先の方に逃げていくのです。

下の方から見ると頂点は死角になるので、少し手前に頂点があるように見えます。

頂点に近づくと、そこでは自分の身長から見下ろすことになるので、頂点はさらに先のように見えてしまいます。

意外にも、どこから下り坂となるのかは分かりにくいのです。

サラリーマン生活も同じで、ピークの時期は後になって客観的に見て初めて分かるものなので、その時自分が頂点にいてもそれが分からないのだろうと思います。

目指すことだけではなく、潮時を探すことも

本当にアーリーリタイアを目指すのであれば、目指すことと本当に会社を辞めることとの違いについても考えておく必要があると思います。

長年、アーリーリタイアを目指して準備をしてきたが、準備が出来た頃に限って辞めたい気持ちが小さくなるものです。

人の感情とは、そのようなものだと思います。

闇雲にアーリーリタイアの準備をするのではなく、どの時点で準備が完了し、その頃にはどのような環境になっているのかまでシュミレーションをしておくべきと考えます。

ベストのタイミングとしては、準備が完了する時期がサラリーマン生活における下り坂に差し掛かった時でしょうね。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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