金持ちは幸せで、貧乏人は不幸せ・・・お金と幸福の関係を考える時は何となくそんなイメージをしてしまいます。
アーリーリタイアを良く思わない人は、会社を辞めれば給与収入が途絶え、お金が入ってこなくなるため不幸せになるだろうと考えます。
しかし、金持ちは本当に幸せなのだろうか・・・と思う時があります。
当然、貧乏よりも金持ちの方が幸せであろうとは思います。
では、大金持ちと小金持ちであれば、どちらが幸せなのでしょうか。
満足と幸福
値段が高くて美味い物を食べた時には満足が得られると思います。
しかし、その高くで美味い物に慣れてくれば満足度は下がり、もっと高くて美味い物を求めてしまいます。
結局、満足は持続するものでは無いような気がします。
また、その高くで美味い物を食べたことによって、それまで満足していた普通の物ではもう満足出が来ないようになってしまうかもしれません。
高くて美味い物は食べない方が幸せなのかもしれません。
絶対音感と相対音感
音の高さを単独の音で認識することが出来る能力が絶対音感で、絶対音感を持たない人は前後の音を聞いて比較する相対音感によって音の高さを認識します。
満足においても、同様の能力が関係するように思えます。
普通の人の満足は、今よりも良いかどうか、他人よりも良いかどうか・・・という相対的な比較によって感じているように思えます。
単体の1つの行為そのもので満足の度合いを感じることができる絶対音感のような能力を持つ人はいるのだろうか・・・。
電気も無かった江戸時代の生活でも、当時は十分に満足していた人もいたはずですが、その時代の人が現代に来れば、その満足は消えてしまうのでしょう。
同様に、今の生活に満足をしていても、100年後の生活を知ってしまえば不満だらけになるのでしょうね。
絶対音感のような能力を持つ人以外であれば、知らない方が幸せ・・・ということになりますね。
お金で幸せは得られないは正しいのか
このように考えると、お金で得ることが出来るのは一時の満足であって、恒久的な満足は得られないようにも思えてしまいます。
お金で幸せは得られない・・・は、正しいのかもしれません。
しかし、お金が無くても良い・・・と、お金で幸せは得られない・・・は別物で、ある程度のお金が無ければ普通の生活すら出来ず不幸になるのでしょう。
アーリーリタイアして給与収入が無くなったとしても、普通の生活が出来るレベルであれば、それで十分なのかもしれません。
嫌な仕事を我慢しながら多少の贅沢をすることと、自由で普通の生活、どちらが良いのでしょうかね。
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