増加分の運用先としては、ここ最近、日経平均が連続上昇しているためにリートは様子見として、ソーシャルレンディングへの投資になる予定です。
投資する商品の運用期間について、Ranpaが気にしていることを記載します。
ソーシャルレンディングなど短期商品に投資する時の注意点
ソーシャルレンディングは1年程度の運用期間が多く、長くても2年程度です。借り手が繰上返済をして早期償還されることもあり、短期運用する前提となります。未来になるほど予測しにくくなるため、投資期間は長いほどリスクが高くなります。
社債の場合でも、A格付の長期保有より、B格付の短期保有の方がデフォルト率は低くなることがあります。
ハイリスクで中途換金できないソーシャルレンディングは短期のものとすべきですが、短ければ良いというものでもありません。
短期運用商品のデメリット
最近あまり注目されませんが、Ranpaはよく運用期間1年のSBI債に投資をしていました。期間1年のため、あまりリスクを考えずに、遊んでいる資金の運用先として使い勝手が良いものでした。
でも、1年後には満期となり、また別の運用先を探すこととなります。
満期から次の運用開始までの間があれば、資金を遊ばせることになり、保有資産の利回りが低下します。
例えば、期間1年で2%の商品に投資し、運用前後に2ヶ月間の資金の滞留があれば、実質1年2ヶ月で2%の利回りとなり、年利に換算すると1.67%に下がることになります。
ソーシャルレンディングは運用期間が短く、募集から貸付実行までの必要期間があり、投資元本が償還されれば、すぐに次の投資先を探す必要があるという性質のものです。
Ranpaの会社でも、現預金は収益を生まないため、資金管理部みたいな部署が、資金ショートしない範囲で、なるべく現預金を持たないように、会社の支出に合わせて現預金残高を調整しています。
つまり、投資前後には必ず資金を滞留させるロスが発生し、短期の運用商品ではそのロスの比率が高くなるということです。
退職金特別プランとは
銀行などでは、退職金による現金を保有した退職者を優遇するプランを設定しています。定期預金の金利を上乗せするというものが多く、期間は3ヶ月のものがほとんどです。
仮に3%上乗せしてくれても、前後のロスを含めると大したメリットを感じません。
しかも3ヶ月後には、銀行から投資信託などが提案される予定です。
運用中の利回りではなく、保有資産全体の利回りを考える
満期のある商品に投資をする場合、手続き前後のロスを考慮して、Ranpaの保有しているシティの15年社債などのように長期ものに投資することも良いと考えます。多少利回りが低くても、低リスクで運用期間が長めであれば、保有資産全体としてはメリットも小さくありません。
多くの資産を運用する金融機関では、短期でハイリスクのものによる運用はしていませんが、毎年、安定的に運用収益を確保しています。
リスクヘッジとして短期運用をするメリットもありますが、短期の運用は運用するための費用も大きくなることを考慮すべきです。
ソーシャルレンディングへの投資は、いかに資金を遊ばせずに投資していくかがポイントと考えます。