ドルリスク・ミドルリターンとなるソーシャルレンディングへの投資は、貸付案件ごとのリスク評価とともに、ソーシャルレンディング会社の評価をすることが重要です。今後の投資先を考えるために、貸付実績をもとにソーシャルレンディング会社を分析します。
maneoグループの実績
maneoグループはHPが同じレイアウトになっているので、比較しやすく、貸付件数と貸付金額を一覧にしてみました。
ソーシャルレンディング会社は、どれも小規模で情報量が少ないため、社長の経歴や貸付実績が評価材料になると考えています。そのなかでも完済している貸付が多ければ、予定通りの運用ができているものと評価できるでしょう。
当然、maneoは業歴が長く、完済実績も大きくなります。業歴が短ければそれだけ未知数の部分が多くなるので、Ranpaのスタンスとしては、少し様子を見ようという判断をします。以下の数値は昨日の各HPに掲載されていた実績です。
- 業歴の長いmaneoは飛びぬけて完済件数・完済額ともに多い。
- 2位のLCレンディングもイメージ通りの実績。
- 意外にCrowd Leaseの完済額は3位で、小口がメインのため完済件数はとても多い。
- グリーンインフラファンディングは貸付は多いが完済は少ない。
- 返済額は上位5社と下位5社で開きがある
件数は1つの案件を小口に分割して募集すれば単純に多くなるため、件数は気休め程度に見るとして、返済額では、maneoが圧倒的な実績で他9社の合計を1社で上回っている状況です。貸付中はさすがに他9社の合計の方が多くなりますが、拮抗しています。
maneoグループのみの評価になりますが、現段階での実績から選別するとmaneo、LCレンディング、Crowd Lease、ガイアファンディング、SmartLend、あたりは相対的に完済額が大きい会社で、それだけ実績を積んでいるといえるでしょう。