毎年行なわれてきたことですが、今回はアーリーリタイアが公式となっているので、いつもと異なる感覚となりました。
いつもの場合は・・
いつもは、管理者として担当領域の方針を考えて発表しなくてはなりませんが、今回は「人事異動が発令されました」にも記載しましたが、方針を聞くだけになりました。今期の方針ですので、それなりに考えて資料を作ることが必要で、年度末には方針に沿った成果を残すことができるレベルのものとする必要もあります。
説明する側にとっては、部下にも方針を共有してもらうため、面倒でも必要なことと考えて作業していますが、聞く側は「ふーん、・・・」ぐらいの感じですね。
キックオフで話される内容の捉えかた
その場では上司となる役員の方針説明が行なわれるのですが、いつもは「今期やるべきことに直結する」として聞くことになります。自部門に関係する厄介な方針があると「どのように対応しようか・・」と頭をかかえて考えることになります。
しかし今回は、「また理想的なことや、響きの良いことを言っているな・・」として聞くことができました。
実態業務とかけ離れた、「AIや、ディープラーニングがどうこう・・」や、「金融機関としてフィデューシャリー・デューティの実践が・・・」などの理想的な話をして、部門長を困らせているな・・・と感じました。
アーリーリタイアする側から見ると
基本的には仕事や会社が嫌に感じている訳ではありませんが、「アーリーリタイア生活が近づくと変わってくる心境」に記載しまたように、退職が決まっていると感じ方は変わってしまうのが実際のところです。
サラリーマンであれば、実績を残して期末には評価をしてもらい、昇格や報酬に反映する仕組みになりますが、退職により来年の昇格や報酬への反映とは関係が無いからです。
賞与に反映する評価については、「前年度の人事評価は?退職が近い社員の処遇について」に記載したものが最後ですので、評価とは関係のない仕事をしていることになります。
厄介な会社の方針とは関係なくなること
厄介な会社の方針に対して前向きに取り組むことは、サラリーマンの仕事であり宿命ですが、避けられるものであれば避けたいと思うのも自然なところでした。
45歳でアーリーリタイアをすることは、「アーリーリタイアをすることに至った経緯」に記載したように、思いつきではなく人生設計として考えてきたものです。
しかし、実際に退職が現実となれば、厄介な会社の方針なんか関係ないけど・・・という、サラリーマンの宿命から解放され、自由を得た気持ちになります。
今はアーリーリタイアに入るサラリーマン最後の時期を謳歌しているということでしょうか。
実際には、謳歌というような変化を自分で感じることはありませんが、リタイアしてから思い起こすと、そのような表現になるのではないかと思います。