アーリーリタイアして失うもの③

2019年2月11日月曜日

アーリーリタイアのスタート

ベーシックインカム実験の結果が出た・・というニュースを目にしました。

以前は、働かなくてもお金がもらえるしくみか・・・??程度に思っていましたが、アーリーリタイ生活と通ずるものがあるように感じます。

ベーシックインカムを含めた、アーリーリタイアして失うものについて記載します。

ベーシックインカム

フィンランドで実験的にベーシックインカムをしており、実験対象者には最低限の生活が出来るように560ユーロ(約7万円)/月が支払われるそうです。

ベーシックインカムとは大まかに、最低限の生活費を国民に一律に支給することで、所得制限のある生活保護や失業保険などとは異なります。

貧困生活をしている人を対象に、貧困していることを確認し、貧困レベルに応じて給付するのが生活保護や失業保険ですが、ベーシックインカムは所得があっても最低レベルの給付を一律に行ない、あとは自主性に任せます。

何らかの事情で働けない人は、ベーシックインカムで生活が保障され、お金が欲しい人はベーシックインカムによる給付を受けながら、さらに仕事で収入を得ます。

行政側としては、複雑な手続きによる個別判断・個別対応が不要となりコスト削減され、受給者側としては、所得制限がないため勤労意欲を阻害することなく働いたり、最低限の生活費は保障されるので働かないことも選択できたり、多様な生き方が出来ます。


実験の結果

ベーシックインカムを実施しても、実施しなかった場合との就労状況はそれほど変わらなかったようです。

ただし、若干の幸福度は増すようです。

今回のフィンランドでの実験以外にも、アメリカやカナダ、産油国などでも実施されていますが、労働意欲の低下はしていないようです。

最低限の生活費が支給されても働かなくなる人は少なく、以前と同様に働くことを選択するようです。

ベーシックインカムを機に、アーリーリタイアする人は少ないということでしょうか。

最近、ふと思うこと

アーリーリタイアをしてからは、嫌な仕事は無くなり、連休が終わる憂鬱さも無くなりましたが、嫌なことでも頑張って成し遂げた満足感は無くなります。

学生の頃、部活動で厳しい練習に耐えましたが、それはそれで楽しいものでした。

昔、奴隷制度があった時代、奴隷は過酷な労働を要求され、人権もない悲惨な状況であったと思いますが、あと少しで今日のノルマを達成するので頑張ろうと思ったり、奴隷達で協力して1日働き終えた時には達成感のようなものは感じるのだろうか・・・などと考えることがあります。

逆に食べ物には不自由しない動物園の動物が幸せを感じることはあるのだろうか・・・とも考えることがあります。

ベーシックインカムによる給付を受けても労働意欲は低下せず、幸福度は増したという情報を見ると、幸福度は労働することによって得られるものでもあると感じます。

参考ブログ:幸福論から仕事を辞めることで幸せになるのか考えてみた

最近、嫌なことでも頑張って達成することは無くなったなぁ・・・と感じます。

サラリーマン時代に感じた日曜夜の憂鬱は無くなりましたが、金曜に帰社する時の高揚感も無くなりました。


アーリーリタイアして失うもの

幸福度は労働することによって増加するものであったとしても、改めてサラリーマン生活に戻りたいと感じてはいません。

アーリーリタイアをして得るものは、失うものよりも大きいと思うからです。

しかし、サラリーマンをしていることにより得られる幸福について、ようやく最近になって理解出来るようになりました。

実現不可能な希望としては、勤務していた会社に3ヶ月程度の限定で復帰などが出来れば、面白いだろうなぁ・・・と思います。

サラリーマンは、嫌なことを頑張って達成することで満足感は得られますが、それが半永久的に続いていくことがアーリーリタイアをしたくなる原因なのではないでしょうか。

金曜に帰社する時の高揚感はあっても、その次には日曜夜の憂鬱を味わい、永遠にそれが繰り返されるのがサラリーマンなのだろうと思います。

自己紹介

自分の写真
金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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