長生きすればリタイア資産を使い果たす可能性が出てくるのですが、理論上、時間の経過によって収入が得られる資産運用によって長生きリスクは軽減されます。
ただ、資産運用にもリスクがあるので、上手く運用する前提となります。
アーリーリタイアをするのに資産運用は必要か?と言われれば、Ranpaは必要と考えますので、その理由について記載します。
資産運用によってリタイア生活のイメージが出来た
Ranpaは社会人になった頃から資産運用を始めましたが、アーリーリタイアを意識しての資産運用は30代後半ぐらいからだと思います。
その頃はリーマンショック後で金融機関が出す社債の利率は高く、10年以上の社債などにも投資を始めました。
当時、この社債が満期となる頃にはアーリーリタイアしているだろう・・・と想像していたものでした。
社債に投資することで150~200万円/年程度の利息が毎年もらえました。
毎年安定的に利息を受け取ることによって、リタイア生活のイメージが出来て、本当に会社を辞めて大丈夫だろうか・・・という不安を打ち消す材料になりました。
本当に収入が無くなっても大丈夫だろうか・・・という不安は付きまとうのですが、給料以外に安定収入が無ければそのハードルは相当に高いように思います。
その意味では、サラリーマン時代から資産運用による利息や配当収入を持っておけば会社を辞め易くなります。
リタイア資産を遊ばせる訳にはいかない
以前「リタイア後に普通預金や現金はいくら持っておくべきか」にも記載したのですが、金融資産は働く力を持っているので、何もせず遊ばせる訳にはいきません。
リタイアして生活費として資産を取り崩しはしますが、それは少しずつであって、当面使わない資産は運用して働かせるべきと思います。
ただし、あくまでも資産運用は余った資産を遊ばせないようにするためのもので、資産運用が主にならないように注意すべきでしょう。
運用の失敗はアーリーリタイアの失敗となるので、そもそも計画段階から運用収入ありきの計画を立てるべきではないと思っています。
一方で、リタイア資産を遊ばせないための資産運用は必要になるため、その辺りのコントロールが難しいところです。
資産運用ありきは危険です
早期にアーリーリタイアを目指される方のブログでは、高い運用利回りを設定して少ない資産でリタイアを開始する計画が多いようです。資産運用による収入は水物で、特にハイリターンとなれば素人ではコントロールすることが難しいものです。
資産運用はコントロール出来る範囲に止め、出費の調整によるコンチプランを立てるのが良いと考えています。
以前「年金財政検証の結果を知ってやるべきこと」にも記載したのですが、予想が悪い方に傾いた場合、資産運用で調整するのではなく、出費を調整することで対応できる計画が現実的です。
予想が良い方に傾けば少し贅沢をして、悪い方に傾けば少し品祖な生活をすることによって、どちらに転んでも対応できる計画です。
最初から品祖な生活を前提としてしまえば調整する余地が無くなるので、計画段階である程度のバッファーを持つことがポイントです。
アーリーリタイアするのに資産運用は必要ですが副次的なもので、最終的には出費の調整が確実で現実的なものだと思います。