何歳まで生きるか分からない不幸について

2020年7月16日木曜日

アーリーリタイアの心境

アーリーリタイアするにはいくら必要か・・・、という問題は難しいと思います。

資産が多ければ運用収入があるので、リタイア資産そのものに手を付けなくても済むため、長生きしすぎて資産が底をつく心配がありません。

逆に、少なければ運用収入も少ないので、リタイア資産そのものに手を付けることとなり、無くなれば働く必要が出てきます。

しかし、何歳まで生きるか分からないので、正しい答えは出てきません。

実際のところは・・・

アーリーリタイアを目指す人の多くは自分では使い切れないレベルの資産まで持ちたいとまで望まないと思います。

使い切れなければ無駄に働きすぎたことになりますので、普通に長生きをする年齢で使い切る程度の資産を目指すことになるでしょう。

とは言え、長生きせずに早死にしてしまうかもしれません。

早死にするとアーリーリタイアのためにしてきた計算のすべてが狂います。

人間は何歳まで生きるか分からないことで、不必要に働かなくてはならない運命に置かれるのであろうと思います。


見えない未来に備えるということ

旅の道のりが分からなければ、余裕をもって多くの食料や荷物を持つことになるでしょう。

すぐに到着してしまえば、食料や荷物は少しで良かった・・・となります。

最初から近いことが分かっていれば、重い荷物を持つ必要はなかったので、もっと楽に行くことができたはずです。

もし遠ければ持っていた荷物や食料は無駄にはならないのですが、遠すぎればそれでも足らなくなってしまします。

もっと多くの荷物や食料を持っていけば、遠くても足らなくならない範囲は広がるのですが、荷物はどんどん重くなってしまいます。

十分な準備をした時に限って目的地は近くであることも多いのですが・・・。

何歳まで生きるか分からない不幸とは

荷物や食料が余って無駄になったり、少々重い荷物を持つことぐらいであれば、それほど不幸なことでもないのですが、リタイアの準備に関しては大きな不幸となるように思えます。

何歳までの準備をすべきか分からないのに、十分な準備をする必要があるからです。

しかし、準備をするには自由時間を犠牲にするという代償を支払うことになるでしょう。

結果として、長生きをすればその代償は報われるのですが、早死にすれば無駄になってしまいます。

ただ、長生きをしても使い切れない資産まで持つ必要はないことを前提とすれば、ある程度の計算が出来るでしょう。

そのように考えれば、リタイア資産はどれぐれい必要で、何歳まで働くべきか・・という答えは、薄っすらと見えてくるように思うのですが・・・。

この不幸の中で出すことの出来る答えはそれぐらいでしょうか。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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