生命保険料はいくら支払っている?

2017年12月14日木曜日

生活費

家計の見直し対象にされる保険、Ranpaの加入状況」で、生命保険に加入していないことを記載しましたが、毎月数千円から数万円も支払う生命保険について記載をします。

生命保険の分類

生命保険は大きく分けて、以下の分類ができます。
  • 死亡保険
  • 医療保険
  • 年金保険
死亡保険は、死亡したときに支払われる保険です。一家の大黒柱が死亡して、残された家族が路頭に迷わないようにするもので、2,000万円から3,000万円程度の保障とする場合が多いです。

医療保険は、入院や手術などをしたときに支払われる保険です。入院すると高額な医療費用が必要になるので、それを準備するために入ります。1日入院すると1万円支払われるものが主流です。

このうち年金保険は、低金利の環境で、保険会社が運用して増やすことができないため、払った金額よりあまり増えず、途中で止めると支払額より目減りしてしまいます。保険会社も利益は少なく、販売する金融機関も手数料が少ないため、積極的に取扱いはしていません。

以前であれば、国内の金利は低くても、海外の金利が高かったため、外貨運用タイプも多かったですが、最近は世界的な低金利のため少なくなっています。

死亡保険編 加入するメリット

生命保険は年齢が高くなるほど保険料が高くなります。掛け捨てタイプの死亡保険で、働きざかりの30歳代であれば、それほど高くないことと、一家の大黒柱が死亡して、残された家族が路頭に迷わないようにする目的で、最低限度の加入をしておくことが良いと思います。

しかし、住宅ローンを組んでいる場合、債務者が死亡したときにローンの支払いが不要になることが殆どですので、場合によっては住宅を売却して換金することができるため、高額な死亡保障は不要と考えられます。

勤務先がそれなりの規模であれば、会社負担で従業員に保険を掛けてくれているので、そのことも考慮すべきです。一般的に1,000万円の保険を掛けてくれています。

死亡してお金がもらえることは悪くないことですが、そのために保険料を支払うことになります。別に死亡しても不自由しない場合は、無駄な保険料を支払う必要はありません。働き盛りのサラリーマンの死亡率は、殆ど0と考えても良いぐらい低いです。

高齢者でなければ、死亡する原因は自殺が多く、自殺者のために支払う保険金が多いのが実際です。なお、2年経過すれば保険金が支払われる可能性が高くなります。その他、自殺と事故の区別がつかないものは、事故扱いになる可能性があります。


医療保険編 加入するメリット

保険会社の販売件数で最も多いのは医療保険です。とりあえず入っておこう。家族それぞれで入っておこう。という感じで多くなります。

しかし、医療保険は入る必要は無いと思います。入院の多くは2週間以内で、数ヶ月も入院することは殆ど0です。1日1万円の保険で2週間入院すると、14万円支払われることになりますが、14万円の医療費を支払えない人は保険にも入っていない人で、医療保険に入る人であれば、14万円ぐらい支払える人ではないかと思います。

若い頃は入院することが無くても、高齢になれば入院する可能性は高くなると言えますが、月に数千円の保険料を高齢になるまで支払うのであれば、そのお金を他の運用するほうが良いのではないでしょうか。

レアな病気になって長期間入院したとしても、殆どの医療保険は最長で120日が限度になっており、60日限度のものも多くなっています。つまり、医療保険は、長期間入院するリスクの備えにもなっていないということです。

保険の仕組みを考える

保険は本当に不透明な金融商品であると思います。それは、支払う保険料のうち、何パーセントが死亡や入院した人に支払われているのか公開されていないからです。

宝くじで考えると、宝くじの売上が100億円あり、1等の1億円が99本あって、残り1億円が経費となっているのか、1等が5本のみで、残り95億円が経費になっているのか分からないというものです。

これは、生命保険が1年満期の商品ではないため、上記のような単純な説明が出来ないことが理由です。普通の人が考えているより経費率の高いもので、保険会社が必ず儲かる仕組みになっています。

保険は、支払った保険料の一部が、加入した販売店の経費として支払われることになります。保険会社の経費もかかります。証券を1枚作成すると印紙税200円と印刷費と郵送費がかかります。毎月銀行から引落するためにも、銀行に手数料を支払います。色々な通知物を送付してくれますが、それらの作成費や郵送費もかかります。それらのシステムを構築・維持する費用は、非常に高額です。

毎月支払った保険料は、死亡した人の家族に支払われる以外に、それらの一般の人には不要と思われる経費に消えていくものです。

その他、自殺や、保険金詐欺(まがい)のような、本来の目的ではない支払が多いことも事実です。

ある程度資産を持つ人であれば

ある程度資産を持つ人で、死亡しても周りの人に迷惑を掛けないのであれば、費用対効果の悪い「保険」に加入する必要は無いと思います。
一度、重い病気をすると、保険に加入することができなくなります。そんな人こそ、加入する必要性は高いのですが、保険に加入できない人も多くいます。

お守りは高額なほど価値があり、効き目もあるように思いますが、保険も同種のものと思います。良く分からない不安に対して、保険が解消してくれるように感じますが、実際には、とても費用対効果の悪いものと思います。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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