まずは金額から
国内には、始まったばかりと言えども4つのインフラファンドが上場しています。4つのファンドの合計は以下の規模となります。
- 発電所数:68箇所
- 資産規模:863億円
- 出力規模:196メガワット
まだまだ新しいインフラファンドで、メガソーラを68箇所も稼動させている規模ですが、1,000億にも満たないレベルです。
ソフトバンクの投資規模は21兆円規模と、まさに驚きの規模です。
手始めにつくる発電所
ニュースでは、まず約50億ドルを投じ、19年までに2つの太陽光発電所(計7・2ギガワット)をつくるとのことです。1ギガワットは1,000メガワットですので、手始めにつくる規模も桁違いとなり、日本のインフラファンド合計の300倍以上です。
しかし50億ドルを1ドル=106円で換算すると5,300億円になり、日本のインフラファンド合計の6倍程度です。
流石に、どこかで計算が違っているようにも思えますが、21兆円規模はとても巨大な規模であることは確認できました。
サウジアラビアが太陽光発電に手を出す理由
サウジアラビアは世界一の産油国であり、世界一良質な原油を、世界一安いコストで算出できる国です。
その国が敢えて太陽光発電に手を出す理由は、サラリーマン投資家としても興味深いことではなでしょうか。
当然、限りある資源で、シェール革命により財政赤字になっていることは直接的な理由となりますが、資源国が巨大な投資をして太陽光発電をすることの意義を考える必要はあります。それは、世界規模で太陽光発電が将来の有力なエネルギー源になるということでしょう。
世界規模では人口増加とともにエネルギー消費量も増加する予定です。将来、石油資源が枯渇していくなかで、サウジアラビアは最後まで産油できるレベルの資源保有国です。その最大の資源保有国が太陽光発電に力を入れることは、投資規模以上に驚いたことです。
太陽光発電の将来
再生可能エネルギー発電促進賦課金の負担は年々大きくなり、固定価格買取制度の売電価格は21円まで下がりました。しかし、世界規模では太陽光発電は拡大の方向にあるということでしょうか。
サラリーマンの皆さんも投資されて一般的になってきたものの、買取価格が下がる度に太陽発電もこれまでか・・・という議論がありました。
太陽光発電投資や固定価格買取制度のみに目が向いて、本来のエネルギーとしての位置づけを忘れかけていましたが、世界規模では石油に代わる代替エネルギーとして、人類の生存をかけた動きであることを改めて認識させられるニュースでした。
相変わらず、孫社長は未来に投資しているのですね。
相変わらず、孫社長は未来に投資しているのですね。