アーリーリタイアしない人の考え方、現状維持バイアスについて②

2019年3月30日土曜日

アーリーリタイアの心境

アーリーリタイアしない人の考え方、現状維持バイアスについて①」の続きです。

バイアスは自分では気づきにくいため、具体化や数値化することが抜け出す近道と言われています。

会社で働いてしまう義務感や、昇給・昇格といった目標について、具体的に考え直してみると、本当に目指したかったことでは無いことに気づくかもしれません。

考えることから逃げてしまい、新たなことにチャレンジしない現状維持バイアスのことを記載しました。

お金は必要という既成概念

子供の頃から小遣いをもらって買い物をしていると、お金があれば欲しい物が手に入るという感覚を持つようになります。

また、日本人はお金を使うのが下手と言われるように、使う目的が無くても貯蓄に励んでしまいます。

いくらお金が必要になるか分からないので、貯金を毎月続けることは正しことだと普通は思います。

そのような生活を続けて特に問題が無かったので、なぜ?と考えずに、そのまま続けることが現状維持バイアスです。

将来、いくらお金が必要になるか? という試算は、義務感や人間関係を数値化するよりも簡単なもので、ある程度のバッファーを考慮しておけば算出しやすいと思います。

収入や支出に関する現状維持バイアスについては、比較的簡単に抜け出すことが出来るのではないでしょうか。

収入や支出に関する現状維持バイアス

アーリーリタイアは無理だと考える人の多くは、収入や支出に関する現状維持バイアスが大きいと考えます。

普通は、収入が無くなったら生活出来ない・・・と考えます。

しかし、アーリーリタイアをするために何をどう変えれば実現するのか・・・と具体的に考えていけば、意外にハードルは低いかもしれません。

何となく貯金を毎月続ける生活に満足をして、アーリーリタイアには目を向けない人が多いのだろうと思います。

だた、そのような人でも定年が近づけば、退職が具体的になって考えやすくなり、55歳以降の早期対象が増えるものです。

具体化・数値化しにくいもの

Ranpaの場合、収入や支出に関することは数値化して試算しやすいものでしたが、義務感や人間関係などの抽象的な感覚については答えを出しにくいものでした。

サラリーマン社会のなかでは競争意識や義務感によって頑張ってしまうものですが、改めて考え直せば、それらは目指していたものではないと気づきます。

しかし、本当にそうだろうか・・・とも感じました。

会社で競争を楽しいと感じるときもあり、義務を全うすることによって満足が得られたことも事実でした。

競争意識や義務感は、サラリーマンを働かせるためのマインドコントロールのようなものと思いつつ、それによって得られる幸せもあります。

数値化しにくいサラリーマンの心理については、結論が出ないまま45歳でアーリーリタイアに踏み切ったように思います。

しかし、実際にリタイア生活をしてみると、競争意識や義務感の無い生活も、それはそれで問題ないことが分かりました。

アーリーリタイアは夢の世界ではない

判断においては、考えて決めたことで間違いはない・・・と感じてしまいますが、実は何かのバイアスにかかっている可能性はあります。

自分は正しい判断が出来ている・・・と思うことがバイアスの可能性があります。

現状維持バイアスは今のままで良いと考えてしまうことで、今のまま何もしない生活を送ることになります。

しかし、何もしないのは不作為ではなく、現状を維持するという明確な決断をしているもので、アーリーリタイア出来るかもしれないが、それはしないという決断をしているともいえます。

何もしないままの現状維持バイアスは居心地の良いものかもしれませんが、放置する期間が長ければ長いほど、その損失は大きくなります。

少々面倒でも、具体的に数値化するアクションをしてみれば、アーリーリタイアは今までよりも近いものと感じられるように思います。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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