Ranpaの場合は「アーリーリタイアをすることに至った経緯」に記載のとおり、10年以上前から考えてきましたが、時の経過とともに具体化してくるものでした。
考えもしなかった人、少し考えたが試算などはしなかった人、具体的に試算をして何歳なら出来ると考えた人、○歳でアーリーリタイアすると準備を進めている人など、色々な段階があります。
このブログを読まれている人は、アーリーリタイアを考えもしなかった人では無いと思いますが、意外にその割合は多いと感じます。
すごろくをする動機
子供の頃にモノポリーや人生ゲームなど、色々なすごろくゲームをした記憶があります。
色々な経験をしてゴールにたどり着けば勝者になるというルールだったと思いますが、ゴールするよりもゴールまでのプロセスを楽しむものだったと思います。
ゴールまでの道のりが遠いので、序盤に発生する色々な出来事を経験するだけでも面白いものです。
このようなすごろくゲームはサラリーマン生活に近いものを感じます。
多くの人は早く退職することを考えるよりも、サラリーマンをしていることに重点を置いているのではないでしょうか。
本来はゴールを目指すためのゲームであっても、プレイすることを楽しむためにゲームするという、よく分からない類似性を感じます。
生き方を変える日
ゴールとなる退職を意識して、アーリーリタイアするという目標を持つことになってからは、それまでの生き方とは違ったものになったように思います。
それまではすろごろくゲームのプレイを楽しむようなことを考えていたのですが、ゴールを意識すれば全く違った考え方になりました。
無意味に昇給や昇格を目指すのではなく、アーリーリタイアする前提で何をした方が得かを考えるようになりました。
「リタイア生活、理想と現実のギャップ分析」にも記載しましたが、もっと利益を大きくしたい、もっと満足度を高めたい、もっとシェアを伸ばしたい、もっと知名度を高めたい・・・など、会社ではやるべきことが無数にあり、サラリーマンはそれらを実現することに力を注ぎます。
ゴールの無い無限ループの中で他人と競うことがサラリーマンのゲームであって、そこで勝つことを考えるのがそれまでの生活でした。
アーリーリタイアするという目標を持つことになってからは、ゲームから上手く抜け出すことを考えるようになりました。
考え方を変えれば楽になる
ゴールの無い無限ループの中で他人と競うことは、それなりに厳しいことでサラリーマンを苦しめる大きな原因だと思います。
アーリーリタイアを前提に考えれば、自分がどこまで進めば良いのか、力を入れても無駄になるのはどの地点なのか、免責されるのはどこからなのか・・・といったことが出てくるようになったものです。
納得が出来ないことも「あともうすこしすれば・・・。」と腹立たしく感じなくなります。
目標を持つことにより働き方そのものが変わったように感じます。
それは1年先・2年先という近いものではなくても、具体的に目標を持って計画することによって変化は起こるものです。
サラリーマンをする理由
しかし実際にアーリーリタイアをしてみると、サラリーマンの時の良かった経験を思い出します。
すごろくゲームと同様にプレイしている楽しさがあったのも事実で、辞めてしまうとそれは無くなってしまいます。
ただ、すごろくゲームは短い時間で終了するのでそこに費やす費用は少ないものですが、サラリーマンというゲームは人生の大半を費用として使うことになります。
そう考えれば、プレイを楽しみ続けるのではなく本来の目的となるゴールを目指すことの価値が生まれるのではないでしょうか。
アーリーリタイアという目標を持つことで、サラリーマンのマインドコントロールから解放されることになると思います。