ネットで、老後に2,000万円は本当に必要なのか・・・という記事を読みました。
これは、アーリーリタイアをするために必要となる資金はいくらか・・・という問題にも関係する情報です。
この手の問題は未来を予想することなので、保守的に安全策を取りがちです。
しかし、誤った理解によっては働きすぎる可能性が出てきますよね。
リタイアするには大金が必要という通説
昨年は、何もしなければ老後資金は2,000万円不足するという、2,000万円問題がクローズアップされました。
いやいや、2,000万円でも足りなく、最低でも3,000万は必要で、余裕のある暮らしをするには5,000万は必要とする説など、様々あったと思います。
老後を迎えるまでにコツコツ頑張って貯金しなければ、哀れな老後生活となる不安がありますよね。
リタイアするには大金が必要というのが通説になっているのでしょう。
しかし、実際の必要額は人それぞれで、生活水準は異なりますし、持ち家かどうかや、年金がどれだけもらえるのかなど、必要額は様々な要素によって大きく異なるはずです。
老後の必要資金を過大に評価しているのは、多くの場合、不安を煽れば金融商品が売りやすくなる金融機関やファイナンシャルプランナーなどではないでしょうか。
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興味深い調査結果
老後の生活にはお金がかかると言われる一方で、面白い調査結果が記載されていました。
内閣府の「高齢者の経済生活に関する調査」によると、60歳以上の人の約75%は経済的な心配はないと回答しているようです。
さらに約20%の人は、家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしていると回答しているようです。
一方で、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、1世帯あたりの平均貯蓄は60~69歳で1,461万7,000円、70歳以上で1,233万5,000円とのことで、2,000万円を大きく下回ります。
実際に老後生活をしている人達の多くは2,000万円に満たない貯蓄額でも経済的な不安を感じることなく生活しているように見えてきます。
これらの数値はアンケートベースなので、あまりアテにはなりませんが、興味深い結果です。