サラリーマン時代の話・・・金融庁検査

2021年2月8日月曜日

時事ニュース

新型コロナのWHOによる武漢調査が10日に終了するというニュースを見ました。

先月29日から調査を開始しているので13日間の現地調査ですが、何か分かったことがあるのだろうか・・・。

このような立ち入り調査を見ると、半沢直樹のドラマでもやっていましたが、サラリーマン時代の金融庁検査を思い出します。

直接の窓口担当ではないためそれほど詳しくはないのですが、思い出したことを記載します。

事前に通知がある検査

今回の武漢の調査と同様、金融庁検査も事前通知がありました。

隠したいものが隠されてしまうので、いきなり検査に入らなければ意味が無いように感じられると思います。

しかし、当局側はどこに何があるのか分かりませんし、検査する場所も必要になりますので、検査される金融機関側の準備と協力を得て検査可能となるのです。

ドラマなどでは、突然、事務所に立ち入り、不意を突かれてジタバタするシーンが出てくるのですが、通常のケースではそのような場面は発生しないはずです。

ただ、事前に通知をしても検査の目的が達成されるよう、金融庁側も準備して検査に入ることとなります。

エビデンスを出させて誤魔化せなくする

検査が始まれば、色々なヒアリングが始まります。

基本的には社内の窓口となる担当部署が回答することとなるのですが、回答した内容にはエビデンスが求められます。

例えば、「〇〇のケースではどのような対応をしていますか?」と質問され、「△△をしています」と回答した場合、「では、△△をすると定めている規定を出してください」という感じです。

さらには「その規定を定めた際の議事録も添付してください」と追加されます。

「規定が無く、ケースバイケースで判断しています」と回答するのであれば、「その判断が出来る権限の内容・範囲と、それを定めている規定を出してください」という感じになります。

誤魔化した回答をすれば、辻褄が合わなくなるため、正直に対応する他に無いのです。

検査によって忙しくなった

求められたエビデンスは早急な提出が必要となるため忙しくなりました。

過去の資料を探して纏め、一覧表をつくるなどの作業が必要となりますし、「過去5年で〇〇が発生した件数を報告してください」という質問であれば、いちいち資料を調べてカウントすることとなります。

通常業務で使っている資料であれば簡単ですが、そうでなければアナログの人海戦術のよる作業による他ありません。

Ranpaの場合、あくまでも担当している業務の部門長としての対応でしたが、全体の窓口となる部門はもっと忙しいと思います。

当局と各部門との調整や、部門横断する質問への回答などは窓口となる部門が担当します。

もう何年も前のことで、今は違っているかもしれませんが・・・。

面倒な仕事で緊張もしましたが、今となっては良い思い出です。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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