公的年金は重要な生活源
以前、「長生きリスクを考慮した老後の必要資金について考える」でも記載しましたが、人生100歳時代になり、死亡するリスクが小さくなり、長生きするリスクが大きくなっています。長生きすればするほど、準備しておくべき生活費が大きくなるためです。
長生きしたときに生活費が足りなくなるリスクに備えるのが終身年金ですが、終身年金は掛け金も高額です。公的年金は終身年金タイプで、100歳になっても120歳になっても支給されるので重要な生活源と考えています。
ただし、公的年金は制度的な不安があるため、何十年も先に今の試算どおり支給されるか確定していないリスクがあります。
リタイアすると年金額の増加は少なくなる
サラリーマンの厚生年金保険料は事業主と折半するので、リタイアすると会社負担分の支払いは無くなります。Ranpaはリタイアにより無職となるので、支払免除を申請する予定ですので、これから年金額は殆ど増加しません。
殆どというのは、国民年金には「国庫負担分」というものがあり、免除されていても「国庫負担分」の年金額は増加するようです。
で、到着した嫁のねんきん定期便ですが、現段階で獲得できている年金額は32万円弱でした。少し前に届いたRanpaは116万円強でした。2人で150万円程度で、月にすると12.5万円になります。それだけでは生活できませんが、100歳になっても支給が継続することを考えれば、長生きするリスクヘッジとして大変ありがたいことです。
「ねんきん定期便で受給できる年金額を確認しました」にも記載しましたように、嫁の年金は少ないように感じますが、Ranpaが長年サラリーマンで給与から控除されていることを考えると、殆ど保険料を支払っていないのに多いようにも思います。
1年前のねんきん定期便と比較すると、嫁は2万円弱、Ranpaは7万円程増加していました。同じように増加するとすれば、退職の頃には2人であと10万円程度増加しそうです。
もし65歳まで働くと、これからも年金額は増加していくことになります。制度が維持される前提で考えれば、65歳まで働く人は十分な年金が支給されそうです。「長生きリスクを考慮した老後の必要資金について考える」でも記載したとおり、アーリーリタイアする側から見ると、生活のためだけに多くの人は本当に65歳まで働く必要があるのかな?と思ってしまいます。