不公平なものと認識するしかないか
世の中には多くの不公平はありますが、自分の目の前で発生すると我慢しにくくなるのが人間の感情です。会社でも部下から、「○○さんはいつも早く帰っているのに、自分の仕事は多すぎます。」や、「○○さんはいつも暇そうにしているのだから、○○さんに仕事をしてもらうべきです。」などの不平は良く聞くと思います。
自分から数メートルの距離にいる人と比べても、他の会社の人や他の国の人にはあまり関心がないことは多いと思います。Ranpaはその程度のことで不満を感じることはありませんが、楽をしている人は羨ましく思うことあります。
今は暇な人でも、そのうち忙しい仕事を任されたり、評価されずに昇格が遅れたり、どこかで神様が見ている部分もあります。
働き方改革は機能しているのか
働き方改革という名のもとに、最近は時短労働が優遇されるようになってきました。楽チンで早く帰ることができる部署では堂々と定時で帰社し、仕事の多い部署ではサービス残業で業務をこなすことになります。特に管理職は残業しても給料に反映しないため、早く帰ればそれだけ得です。
定年延長にともない役職定年が導入されていますが、仕事量は変化せず、雇用と引き換えに役職だけが無くなり給料はダウンしてしまいます。役職定年は50歳や55歳から始まることが多いようですが、いままでは48歳でも普通に昇格できていたものが、あと2年で役職定年となれば昇格はしにくくなるでしょう。
Ranpaの世代、45歳は第二次ベビーブームで人口が多くなっています。人数の多い世代をそのまま昇格させれば、総人件費はどんどん高まります。昇格要件が厳しくなり、昇格してもその後の収入は以前よりも悪くなる傾向です。その世代が50歳が近づけば、もっと不遇になるのでしょうか。
その上、税金や社会保険料は高くなり、世代間の不公平も発生しています。
アーリーリタイアの理由ではないが
会社への不満は直接的なアーリーリタイアの理由ではありません。「アーリーリタイアしようと思い始めた時期と経緯」に記載しましたとおり、長期的な計画で実行するものですが、今の仕事はアーリーリタイアを改めるトリガーにならなかったことは事実です。
「人生のどん底は50代前半にあるのか」に記載しましたとおり、50歳が近づくと会社へのストレスはピークとなっていきます。日々の仕事で我慢していることは多くあり、アーリーリタイアはそこからの解放であることは間違いありません。しかし、もっと魅力的な仕事や、面白みを感じさせる仕事であれば、アーリーリタイアの計画はどこかで止まったかもしれません。
やはり会社組織で働くということは、不公平を甘んじて受入れ、我慢することは避けられないのでしょう、特に中間管理職では。世の中は不公平と理解しつつも、不公平な環境に、できればいたくないと思うのが自然なのでしょう。