実質GDPとは
以前、GDPについては「GDPは停滞して、人口が減少して、社会保障費が増加する将来」にも記載しましたが、一人当たりのGDPは世界ランキングでも26位で右肩下がりに下がっています。そもそもGDPと実質GDPとの違いは何でしょうか・・。GDPに物価上昇率を加味したものが実質GDPになります。GDPが3%成長しても物価が1%上昇すれば実質的に2%の成長となります。物価は変動するので加味することは正しいと思ってしまいますが、日本はデフレ経済です。GDPがマイナス1%の成長でも物価が2%下落すれば1%成長した計算になります。
今の日本はデフレ経済で、頑張っても収入が増えない社会になっています。デフレによる物価のマイナス調整することにより、実質GDPが8期連続のプラスとなっているので、バブル期以来との28年ぶりといわれても納得できないのはあたりまえです。
法人企業統計では
先日、10~12月期の法人企業統計で設備投資5四半期連続プラスになったというニュースを見ました。デフレであっても最高益を出す法人は多くなっています。昨年の失業率は2%台で23年ぶりのようです。企業は業績良く、働いている人の比率も高い・・・しかし積極的に購入できる人がいなくてデフレになっているのが現状です。本来は購買意欲の高い若い世代が車を持たず、借金をしながら頑張って働いているのに豊かにならない、それが今の社会ではないでしょうか。
働いても税金や社会保険料が高くなり、労働者は以前よりも豊かになりにくくなっていると感じます。それらの負担は今後も増していきます。
負担から解放されるには
税金や社会保険は一部を除いて収入が対象となります。頑張って働いても手取り額が増えないのはこのためでしょう。収入を少なくすれば税金や社会保険料は少なくなります。収入が無ければ対象物がなくなるということです。
利子や配当には源泉徴収される税金があるので、全く支払わない生活はできません。しかし収入を基礎控除枠に抑えて、可能な限り社会保険料の支払いを免除してもらえれば、そのような負担から解放されます。保有資産が多くても、金融資産自体には課税はされません。
たくさん働いて、たくさん税金や社会保険料を支払いたい人は、働けるだけ働いてくれれば良く、負担から解放するにはアーリーリタイアするのが良いのではないかと思います。