ソーシャルレンディングは「2018.04.07の資産状況を発表します」に記載しましたように、1,200万円弱の投資をしています。
今のところ、Ranpaの投資先では遅延の発生はありませんが、高利回りと引き換えにリスクの高い投資であるため、動向についてはとても関心があります。
そもそも10%の利回りは実現できるのか
マイナス金利の時代に、ソーシャルレンディングでは10%以上の利回りとなるものも少なくありません。
その時点でおかしいと思われて投資を避ける人は多いと思いますが、仕事でソーシャルレンディングの融資先や、ノンバンクの投資スキームに関係している立場からすれば、それほどおかしいとも見ていません。
ただし、10%以上の金利を継続的に支払うことと、一時的に支払うことでは大きな違いがあります。
ソーシャルレンディング案件の多くは
ソーシャルレンディングは不動産関連の融資が多く、一方で、銀行は転売目的の不動産を担保にした短期融資は避ける傾向にあります。
しかし、中小の不動産業者では転売目的で不動産を買って、建物を建てるかリフォームをしているケースは多いです。
銀行は事業用として、例えば大家としてアパートを建てるなど、その不動産から価値を生み出す場合には融資をしますが、転売目的では消極的です。
不動産業者は地域の不動産情報を持っており、相場より安い物件を探しだすことが出来て、建物を建てるなりリフォームすれば確実に儲かる目利きができます。
そのため、高い金利であっても、不動産を仕入れて転売するまでの短期資金として借入れする経済合理性が生まれます。
ソーシャルレンディングの不透明なところ
逆に、ソーシャルレンディングで気になることは、高い金利で継続的に融資しているのではないかという点です。
ソーシャルレンディングの取組み上、融資先を特定しないことになるため、同じ事業に継続して融資しているのかどうか、よく分かりません。
高い金利を継続的に支払うことのできる事業は無いとは言えませんが、不動産の短期融資とは違ってリスクが高いことになります。
その辺りのことは「ソーシャルレンディングのリスク」にも記載しています。
不透明な故に業者選びが重要と再認識しました
ソーシャルレンディング業者に任せて運用することが、ソーシャルレンディングの仕組みであるため、「10%もある投資は色々なリスクがつきもの」にも記載しましたが、業者選定が重要であることを再認識させられています。前から気になっていましたが、不動産の転売目的であれば、借入れ業者は少しでも早く転売して、高い金利で借入れしている借金を返済したいと考えるのが普通です。
そのため、投資対象が不動産を主体とする場合は、早期償還の実績も投資の判断材料にしています。
ソーシャルレンディングの担保
ソーシャルレンディングのファンドには担保の有無について表示されています。抵当権や保証などの他、担保によるカバー率まで記載されています。
ネット上には、担保があるものが安全で無いものはリスクが高いなどとする情報もありますが、昨年からの返済不能となった事象を見ていると、それらは意味の無いものではないかと感じています。
担保としている不動産の価値が分からず、担保していても回収方法はソーシャルレンディング業者の判断に任せるしかないからです。
実質的に担保価値の無いようなものを担保とし、返済不能となれば二束三文で債権譲渡し、投資家に分配することで完結してしまいます。
今後のソーシャルレンディング投資
短期の資金需要に対しては、高金利でも融資を求める需要はあります。また、低金利時代にインカムゲインで10%程度にもなる投資先はなく、引き続き投資は継続します。
ただし、今まで以上に業者の選定には注意して投資していくことにします。
個々の担保どうこうより、「ソーシャルレンディングの認知度について」に記載したような、認知アップの努力をしていいたり、他の金融機関と業務提携していたり、上場企業の資本が入っていたりなど、透明性の確保を重点項目にしていきます。