今の勤務地になって10年近くになりますので、乗車はかなりの回数になっています。
同じ電車には学生も乗車していますが、最初の頃に同乗していた学生さんも立派な社会人になっていると思うと、時間が経つのは早いと感じます。
乗車回数を計算してみると
1年のうち営業日はおよそ200日ですので、10年であれば片道でも2,000回以上も乗車してきたことになります。
日々の積み重ねで2,000回も乗車してきたことは、計算してみると改めて驚かされます。
学生時代、高校や中学の3年間は長く感じましたが、同じ電車にその3倍以上も乗車しているのですから、多くはなりますね。
しかし、あと半年程度で、その電車に乗ることも終わりになります。
定期券の不思議
先日、東急電鉄が12ヶ月の定期券を発売することが話題になっていましたが、定期券は不思議な制度ではないでしょうか。
12ヶ月の定期券となれば、年間パスポートに近いものとなりますが、紛失すると最悪なことになってしまいますね。
普通、学生やサラリーマンは、毎日、確実に乗車するのに、なんで割引をする必要があるのかが分かりません。
野球場やディズニーランドの年間パスポートであれば、訪問回数を増加するための施策として、1訪問あたりの単価は下がっても、年間での売上増加を目的で運用されます。
野球であれば、家でナイター中継を見るか球場に行くかなどの選択肢があり、ディズニーランドであれば、他の娯楽施設との競合があるから、年間パスポートで誘引することができるでしょう。
しかし、通勤や通学のために電車に乗るのは必然的なもので、選択の余地はありません。なのに定期券で割引する理由は良く分かりません。
一般乗車券との矛盾
都市部で電車の利用が多くなるのは、朝のラッシュ時間となります。鉄道会社はこのラッシュ時間に最大の輸送能力とするよう色々な投資をしています。
例えば、過密なダイヤにして本数を増やしたり、車両を長くして乗車できる人数を増加させています。
過密なダイヤとすれば、管理コストや車両保有台数が増加し、車両を長くすればホームが長くなって大きい駅を作る必要が出てきます。
安い定期券を使って通勤・通学する人のために、鉄道会社はコストをかけているように思います。
一方で、主婦の買い物や、日中に仕事で電車を使う人にとっては、過密ダイヤや長い車両の恩恵を受けることなく、割引なしの運賃で乗車することになります。
高速道路の場合
高速道路は電車の定期券とは逆で、利用の多い時間は割引せず、利用の少ない時間に割引をして利用を促す考え方です。
利用が少ない休日や深夜などの時間帯を割引し、地方の混雑しないエリアでは、通勤に利用してもらうために通勤時間帯の割引をしています。
本来、公共インフラは受益者が負担すべき原則があり、高速道路はその原則に則った運用をしていると思います。
鉄道の場合は、それとは逆で、混雑時に利用する人を割引し、利用が少ない時間に乗車する人からは割り引かないという考え方のように思えます。
鉄道には詳しくありませんので
同じ電車に2,000回も乗車している一般カスタマーとしては、そのような定期券の矛盾を感じてしまいますが、鉄道には詳しくありませんので、何か理由があるのかもしれませんね。
これから、アーリーリタイアすると、朝のラッシュ時に電車を使うことは無くなるでしょうし、定期券を買うことも無くなります。
引越しをして地方での生活になるので、そもそも電車を使うことも殆ど無くなるでしょう。
知らない間に2,000回も乗車していますが、同じ経験の繰り返しであるため、あっという間の出来事に感じてしまうことは「年を取ると時間の経過が早いと感じるジャネーの法則について」に記載した法則どおりですね。