家賃は戻ってこないが、ローンは返済すれば家が残る・・・と思うかもしれませんが、ローンを組むと働き続けることとなり、会社を辞めるハードルは高くなってしまいます。
アーリーリタイアを目指すなら、家を買う物欲に耐えることが条件のように見えますが・・・。
参考ブログ:購入した1400万円の一戸建てはどんなものか、セキスイハイムの特徴
社宅があるなら
会社に社宅制度があるなら絶対に家は買わない方が良いと思います。
Ranpaの勤めていた会社にも社宅制度があったのですが、出身が都内の同僚は結構な割合で家を買っていました。
家を買って自宅に住む場合は住宅補助として現金が支給されましたが、年収が増えて税金や社会保険料も増加してしまい、得策とは思えません・・・。
なぜ退職時に買うのが良いか
不動産は便利な場所であるほど需要が高いので、主要な駅に近く、通勤や通学などに便利であるほど高額です。
多くの場合、住宅の購入者は働いているサラリーマンなので、サラリーマンが住みやすい地域ほど割高になるでしょう。
サラリーマンが住みやすい地域と、リタイア生活者が住みやすい地域には若干のズレがあるのと思います。
サラリーマン時代に家を買うということは、敢えてその競争率の高い割高なものを購入することになります。
当然、資産価値は高くなりますが、高額な資産であれば住んでいる間に劣化する額も大きくなってしまうでしょう。
参考ブログ:リタイア後に住みやすい場所の勘違い
家=物欲の極み
Ranpaも家を買ったので分かったのですが、購入時は何度も買えるものではないので少しでも良いものを買っておこう・・・と思いやすいものです。
色々な物件を見ていると、高いものは相応に良く見えるので、当初の予定よりも高額な購入になりやすいものです。
住んでからもより良くしようと、色々な物を取り付けしたくなりました。
このような物欲は、気付かない間にアーリーリタイア願望をしのぐものになって行くのではないでしょうか。
参考ブログ:リタイアしてモノ消費からコト消費へ
意外に増える生活費
通常、サラリーマンが家を購入する場合、賃貸時代よりも郊外となるはずです。
それによって車に乗る回数が増えたり、都心に行く交通費が増えるなどと言われます。
また賃貸時代よりも広くなるので光熱費も増えると言われます。
部屋数が増えれば、それに関係する日用品も増加するでしょう。
少しでも早くリタイア資金を貯めるには、効率よく生活をする必要があるのですが、家を購入することで効率悪化となるようです。
参考ブログ:購入したリタイア後の住宅に住んで分かったこと③
働く道具としての家
サラリーマンは個人事業主のように必要経費の計上は出来ないのですが、その代わりに給与所得控除があります。
サラリーマンもスーツを買ったり、仕事で使う知識のために書籍を購入したりと、実際には経費を使っているのですが、一律に給与所得控除に含めて計算します。
そのため通勤のことを考えて高額な場所に住むことになっても、その差額は必要経費とはならないでしょう。
サラリーマンにとっての家は働く道具の一部であろうと感じるのですが・・・。
参考ブログ:サラリーマンは個人事業主の経費率に驚くはず
アーリーリタイアの近道
住宅に関する考え方には色々あるとは思いますが、退職時に初めて家を買ったRanpaとしては、サラリーマン時代に家を買わなくて正解であったと思っています。
高額なものを買ってしまえば家とともに心中するように働き続けることになってしまうでしょう。
リタイアすると生活環境は大きく変わるので、サラリーマン時代に選択肢を狭くすることは避けた方が良いと思います。