周りの同僚は目標達成のために頑張らねば・・・と考えているとき、早々と退職してリタイアしすることを考えていましたので、変人と思われても仕方ありません。
3ヵ年計画などの会議に出席して、〇〇の施策により〇年後には〇〇となって・・・などと聞いていましたが、その頃に会社にはいないんだけとな・・・その頃にはどんな生活をしているのかな・・・と考えていたものです。
変人といっても様々ですが、普通の人とは違うことをする少数派で、少数派は得することが出来る存在とも言われます。
需要と供給のバランス
価格の設定は一般的に需要と供給のバランスで決まるため、欲しい人が多くなれば価格は上昇してしまいます。例えば、不動産は駅から近いほど人気があって値段は高くなりますが、多くの人が駅の近くの不動産を求めるからで、駅を使わない少数派の方が得をします。
同じように、ホテルや航空券も連休になれば値段は高くなりますが、多くの人が連休に旅行をするからで、平日に旅行をする少数派の方が得をします。
不動産やホテルなどのように、供給数を簡単に増やすことができないサービスは少数派が得をします。
ただし、大量生産出来るサービスであれば需要の増加に応じることが出来るので、スケールメリットによって値段が下がれば多数派が得をします。
例えば、左利きの道具が右利きよりも高いことや、海外で日本語書籍を買う時に高くなるように、少数のためにコストが高くなることもあります。
都会の多数派と田舎の少数派
牛丼チェーンが低価格競争をするように、供給量が増えれば競争が激しくなって安くなることがあります。逆に、田舎のガソリンスタンドは周囲に競争相手がいないので、異様に高い値段設定をしているのをよく見ます。
小売店も同じで、田舎ではコンビニよりも高い価格で販売されていたりします。
競争が少なくなりすぎた少数派の市場は、供給側に有利な価格設定をしますので、都市部に住む多数派よりも田舎の少数派は損をすることがあります。
仕組みの抜け穴
法律や社会保障、税金などの仕組みは基本的に多数派をターゲットにしているため、抜け穴という少数派が得する余地が出てきます。アーリーリタイアして低所得者となり、色々なものを免除してもらいつつ、確定申告不要とされる収入で生活するのもこれに当てはまると思います。
少数派のすべての人まで手当すれば費用対効果が悪くなるので、全体として採算が合うようにされやすく、一部の少数派が得をしたり損をしたりすることがあります。
上手く良い少数派を見つけて便乗することで得することが出来るかもしれません。
例えば、前年所得が〇〇万円以下の場合、〇〇の補助金を支給する・・・などの仕組みがあったら、計画的に〇〇万円以下を目指して補助金を手に入れるなどです。
サラリーマンは少数派になれない
リタイアした高齢者を除き殆どの人がサラリーマンなので、サラリーマンをしている限り、少数派になることは難しいものです。
しかし、アーリーリタイアして変人になれば少数派の仲間入りです。
ただし、すべての少数派が得をする訳ではないので、上手く得する選択していく必要があります。
アーリーリタイアすれば、これは少数派、これは多数派に入った方が得をする・・・という選択が出来るようになります。
サラリーマン時代は常に多数派であったので、そのような選択の幅は少ないものでしたが、アーリーリタイアすれば収入を調整したり、購入場所や購入時期を選んだりと選択の幅は広まりました。
変人は得をする・・・ということに関し、常に得するものでは無いとは思いますが、確かに得することもあるもので、良い少数派を選んで損しないようにしていきたいものです。