引き続き、希望退職のニュースをよく見ます。
先日の「希望退職の募集によって損をする人」では、退職時期が少し違うだけで退職金が大違いとなることにつて記載しました。
希望退職の募集がされることを知らず、少し前に退職した人は損したと思っているだろうなと・・・。
その他、希望退職が募集されても心の準備が出来ていないなどで、手を挙げきれなかった人も多いのではないかと考えます。
心の準備が出来なかったケースについて考えてみます。
迷って、迷って、やっぱり手を挙げなかった場合
長年勤めた会社を辞めることは、生活が大きく変わることですから、現状維持バイアスも働き、本当に良いのか・・・と、迷いに迷ってしまうと思います。
そのため、希望退職の募集条件に当てはまった人達は色々と考えて、最終的には、手を挙げた人と挙げなかった人に分かれるのでしょう。
普段から給料が無くなった後の生活について考えていなければ、多少は退職金が増えるとしても、簡単には辞める勇気が湧いてこないと思います。
しかし、その人はそれからどうするのでしょうか。
会社が希望退職を募集した後、業績がV字回復すれば良いのですが、仮に、働き続けたとしても待遇は悪化していく可能性が高いのだろうと思います。
希望退職の後に依願退職をする人
迷って希望退職に手を挙げず、しばらくして通常の依願退職として会社を辞めることとなれば最悪ですね。
迷ったことによって、千載一遇のチャンスを逃した・・・ということになるかもしれません。
「希望退職の募集によって損をする人」に記載した、希望退職の募集がされる前に退職した人は可哀想な人ですが、辞めた後に募集された希望退職のことを知らなければ救われます。
しかし、希望退職の募集の後に、通常の依願退職として会社を辞める人はかなり可哀想だと思います。
上乗せ退職金をもらい損ね、結局、会社を続けることなく辞めるのですから、良い思い出は残らないでしょう。
希望退職の募集がありそうな会社
やはり、いつ希望退職の募集が出ても対応できるように準備をしておくことと、近々、希望退職の募集をするようなことが無いのかアンテナを立てておく必要がありますね。
あといくらお金があれば辞めることが出来るのか・・・や、もし、希望退職で提示された退職金が想定額よりも少なかった場合でも何とかする方法はあるのか・・・などについて普段から考えておけば判断が早くなるのでしょう。
また、辞めた後の生活についてシュミレーションをしておけば、辞めることがより近いものとなるはずです。
そのような事前の準備があってこそ、潔く、気持ちよく希望退職に手を挙げることが出来るのではないかと思います。
希望退職の募集の後に、通常の依願退職として会社を辞めるようなことの無いために・・・。