なぜ、働き続けたいと考えてしまうのか

2020年12月19日土曜日

働き方

Ranpaが同僚達に辞めることを伝えた時、以前から知っている人を除いて全員が驚きました。

それまで辞めるような雰囲気が無かったからというより、45歳で辞めるケースが少ないからであろうと思います。

一様に、辞めた後はどうするのか・・・と聞かれましたが、アーリーリタイアなので何もせず自由に暮らします・・・という回答には不思議がられたものでした。

会社には多くの社員がいますので、40代でアーリーリタイアする人がいてもおかしくないと思うのですが・・・。


ナヴォイ劇場の建設に見る日本人の特徴

ウズベキスタンの首都タシュケントにあるナヴォイ劇場は、第二次世界大戦でソビエト連邦軍の捕虜となった日本軍兵士が建設に関わりました。

所謂、強制労働として連行され働かされたのですが、その働きっぷりが素晴らしく、現地では日本人の勤勉さが今でも語り継がれているそうです。

その劇場にはそこで働いた日本人を称えるプレートが掲載され、日本語で以下の記載がされています。

1945年から1946年にかけて
極東から強制移送された
数百名の日本国民が、
このアリシェル・ナヴォイ劇場の
建設に参加し、その完成に貢献した。

捕虜としての強制労働なのに・・・

普通に考えれば、捕虜としての強制労働であれば最低限の労働をしていれば良いはずで、真面目に働く必要はないしょう。

実際、強制労働をさせられた他の国の捕虜達は真面目に働いていなかったそうです。

語り継がれる日本人捕虜の特徴は以下のようなものです。
  • 人が見ていなくても手抜きをせず真面目に仕事をする。
  • 栄養失調になるような過酷な状況であっても作業は続ける。
  • 捕虜同士で力を合わせ、協力する。
強制労働を強いられた側の兵士たちも、良いものを作ろうと考えて働いていたそうです。

建設に参加した元兵士達は出来上がった劇場を見学し、後世に残る建物を作りあげたことで大変満足したそうです。

働いてしまう文化

サラリーマンが会社に行って一生懸命に働いてしまうのは、文化と言うか日本人的な性質が関係していると思います。

今でも、日本人の有給取得率は世界的に目立って低いですし、有給を取得することに罪悪感を感じる人が多いと思います。

また、定年のある国は意外に少ないのですが、日本人は定年まで働きあげることを美徳とする部分もあるでしょう。

海外ではムーブメントとなっているFIREであっても、日本では話題で終わってしまっているように思います。

アーリーリタイアする人が珍しく、多くの人が働き続けたいと考えてしまうことが昔から受け継がれたものであるため、これからも簡単には変わらないのだろうと思います。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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