無理をしてアーリーリタイアするのは?

2021年12月5日日曜日

アーリーリタイアの実態

FIREという言葉が一般化したことで、無理をしてアーリーリタイアする人が増えていないのか気になります。

働き続けるぐらいなら、無理をしてでもアーリーリタイアしたほうが幸せだ・・・と考えることに追い風が吹いているような気がします。

極端な話をすると、現代社会においては生活保護の制度もありますし、お金が無いから生きていけない・・・ということにはならないのかもしれません。

ただ、時間的自由はあっても経済的自由の無い生活は本当に幸せなのだろうか。

経済的自由の無い苦痛が、麻痺をして感じなくなっただけなのかもしれません。

働き続けるサラリーマンの逆パターン

毎日朝早くから深夜まで働き続けることは、普通に考えればとても大変なことだと思います。

しかし、毎日続けることで感覚が麻痺して、当たり前となり、苦痛として感じにくくなりますね。

嫌なことでも3週間続ければ習慣化して定着するというインキュベートの法則があるのですが、まさにそれでしょう。

サラリーマンには経済的自由がある代わりとして、時間的自由が無い苦痛は感じにくくなっているのではないだろうか。

表と裏の関係

経済的自由はあっても時間的自由の無いサラリーマン生活と、時間的自由はあっても経済的自由の無いリタイア生活とは表と裏の関係になっているように思えます。

どちらも感覚が麻痺して、片方の自由があるだけで満足してしまうところが似ています。

本当は両方の自由を求めるべきであろうのに・・・。

無理をして実現させたアーリーリタイアは、サラリーマン生活を否定したことに対してブーメラン返しになっているのではないだろうか。

時間的自由がある代わりとして、経済的自由が無い苦痛は感じにくくなっているのではないだろうか。

経済的自由と時間的自由の両立

そもそもFIREとは、経済的自由と時間的自由の両立を目指すものであろうと思います。

そのFIREが一般化することで、違った方向に解釈する人が増えていないのか心配してしまいます。

特に、サラリーマン経験の短い若い世代であれば、まだインキュベートの法則がしっかり作用しておらず、FIREに対する欲求が高くなるように思えます。

また、同じ1,000万円であっても、若い時の方が高額として感じますよね。

とは言え、若い世代に厳しい社会となっているのも事実ではあるのですが・・・。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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