上場企業の3月期決算は、配当金が6%増となり過去最高になる見込みとのこと。
自社株買いも9%増となり、株主還元性向が高まっているようですね。
Ranpaのように配当金で生活をしている人にとっては有難い話です。
投資をしない人にとっては、全く関係の無い話となってしまうのですが。
配当金の増加は賃上げに勝る
今年は予想を上回る5%台の平均賃上げ率となり、サラリーマンの収入は増加するのだろうと思います。
その一方で、配当金の増加率が6%あれば賃上げ率を上回ります。
株主還元率は増加傾向ですが、労働分配率は下落傾向にあるそうですから、基本的には配当金の増加は賃上げに勝るのだろうと考えます。
会社は利益を増やすことが目的ですから、そうなってしまうのであろうと思います。
目的と手段
予想を上回る賃上げとなっても、あくまでも賃上げは利益を増やすための手段ですよね。
会社側としては、人件費はなるべく抑制したい・・・というのが本音であろうと思います。
利益を増やすための必要経費として人件費を増やす・・・という順序でしょうね。
手段が目的よりも優先されることはありません。
リタイア生活者の方向性
そのように考えると、インフレ時代のリタイア生活者の方向性が見えてくるように思えます。
仮に、物価上昇や賃上げが続いても、リタイア生活者は投資をすれば置いてけぼりにはならないのだろうと考えます。
投資もしないリタイア生活者は置いてけぼりになりそうです。
インフレ時代においては、労働者は賃上げの恩恵を受け、投資家は増配の恩恵を受ける中、両方に属さない単なる消費者は何の恩恵も受けない存在になるのだろうと想像します。