10年前を考えると
総務省による情報通信機器の保有状況推移調査では、8年前の2010年からスマホの調査を開始しており、9.7%からスタートして2016年には71.8%まで急速に普及しています。電車の中で殆どの人がスマホを触っていることを考えると、10年前は電車で何をしていたんだろう?と考えてしまいます。スマホの普及により情報伝達の仕組みが変わるとともに、それまで実現できなかったサービスも可能になりました。外出先でスマホを使って・・・というサービスです。昨年から高騰している仮想通貨も大きな変化の一つです。リニアが開通すれば40分で東京から名古屋に行くことができます。
10年前の生活と今では大きく変化しているように、これから10年先も大きく変化しているでしょう。過去10年よりも、もっと速い変化になる可能性があります。
環境変化
国内を見ると、高齢社会や人口減少などの悲観的な要素が多くあります。1年や2年先では大きく変わらなくても、10年先には大きな変化となっているはずです。
人生100歳時代になり労働力人口が減少すれば、国内の供給力が低下して需要とのバランスが変化し、インフレになるという説があります。
一方で、AIの普及により仕事が無くなり、大量の失業者が出るため供給力は低下しないという説もあります。
どちらにしても、労働力人口は減少しながらIT技術により労働生産性が高まる方向にあると考えられます。
IT系の仕事の比率
Ranpaの会社でも何かをする場合には、必ずITが関係してしまいます。今の業務はIT無しには何もできず、何かを変えるときには、ITのどこに影響があるのか、改修する工数はどれぐらい必要なのか、いつできるのか・・・といったことが付きまといます。
ITによって労働生産性が高まり、IT関連の仕事の比率がどんどん高まっていることを感じます。契約手続きは「紙」から「ペーパーレス」に変わり、個々の手続きは簡素化され、契約書類の管理業務は人から機械となり自動化されました。
しかし、新たな手続きが加われば、以前は書類を新設すれば済みましたが、自動化されれば自動化しているシステムの改修をすることになります。システム改修が必要となれば時間もお金もかかります。情報セキュリティのことも考える必要があります。
進歩しても変わらないもの
ITや通信が進化すると、バーチャルとしてのモノの動きは大量・高速化しますが、リアルなモノは従来どおりの物流が必要です。自動運転技術により物流の方法は変わっても、物流センターや交通インフラの重要性が増して行きます。
物流の生産性を高めるため物流拠点の整備をすすめており、最近上場しているリートも物流系が多くなっています。今後もこの傾向は続くのではないでしょうか。
技術の進歩に引っ張られるかたちで、交通や通信のインフラ整備が進みますが、その規模は大きいものになっていきます。個人レベルや地域の特性により個々に整備されるものではなく、ITの進歩という1つの方向性による巨大資本を使った整備となるでしょう。
その場合、インフラファンドのような投資によって整備が進み、生産性が高まる、このような将来が予想されます。
10年後の未来
民間企業によるロケット打ち上げが始まっていますが、ビジネスとして投資をしているためであり趣味ではないでしょう。宇宙ビジネスに投資をしている時代で、10年経てば想像できない変化となっている可能性があります。
10年後はリタイア生活が染み込んでいる頃と思いますが、会社から得られる情報が無くなりますので、環境変化に関する情報にアンテナを立ていかなくてはなりません。