サラリーマンの損得を、働きアリの法則で考える

2018年8月8日水曜日

残りの会社生活

アーリーリタイアを目指すか、サラリーマンを続けるか・・・悩まれているサラリーマンの方は多いと思います。

リタイア後の生活の漠然とした不安、今の仕事もそれほど悪くないし・・・などと考えてしまいます。

このブログでは、アーリーリタイアに関する記載を続けてきましたが、サラリーマンを続けたほうが良いという選択肢もゼロではありません。

そのサラリーマンを続けたほうが良いと考えるケースについて考えてみます。

働きアリの法則とは

2-6-2の法則やパレートの法則などとほぼ同様ですが、上位2割の優秀な働き者が全体に大きな貢献をしているという考え方です。

会社を見渡すと、2割ぐらいの人は、新たな取組みに積極的で能力もあり、しんどいことも我慢してできる、会社を引っ張るタイプの社員ではないでしょうか。

逆に、どう考えても給料分の貢献をしていないだろう・・・という人も2割ぐらいいるのではないでしょうか。

残りの6割はその中間で、給料分は働いているが、可も不可も無い人たちではないでしょうか。


損しているサラリーマン

上位2割のサラリーマンは、ある程度の評価を受けて、給料も少しぐらい多くもらっているとは思いますが、その働きに見合う収入かどうかは別の問題です。

自営業であれば、成果を出せば出すほど大きな収入となるかもしれませんが、会社に雇用されるサラリーマンであれば、基本的には一律に分配されることになります。

逆にサラリーマンは、失敗しても、目標未達でも給料がもらえるので、働きアリの法則が生じる所以となります。

全皿100円の回転寿司店に例えると、寿司ネタごとに利益率は異なりますが、全体として想定する利益率になるよう調整されているようです。

まぐろは殆ど利益は出ないが、たまごは利益率が高く、全体としては○○%になるというようなものだろうと思います。

会社に所属するサラリーマンは人それぞれの人生があって、それぞれの大切な時間を労働として提供しているのですが、実は人それぞれ提供しているものの価値が異なるのではないでしょうか。

得しているサラリーマン

回転寿司店では、まぐろのような原価の高いネタではなく、たまごが収益を出していると考えます。※当然、まぐろは客寄せとして重要ですが、客寄せ効果を無視して考えます。

サラリーマンに置き換えると、たまごの役割をしている社員はもっと評価されても良いのですが、給料の差は微々たるものです。

貢献度が下から2割りの社員でも、それなりの給料がもらえる仕組みが会社組織で、そこに属する限り、費用対効果では得をしているサラリーマンなのかもしれません。


優秀だから上位2割になるとは限らない

上位2割の頑張っている働きアリを間引くと、残ったアリの中から別の頑張るアリが現れ、新たな上位2割を形成するため組織は崩壊しないようです。

つまり、上位2割はスキル的に優秀なのではなく、周りの環境により頑張らざるをえない状況となって働かされている人達ではないでしょうか。

第一線で働いてくれる人がいれば、後ろでサボることもできますが、その人がいなくなれば誰かが代わりに第一線で働かなくては・・・となるでしょう。

次は○○君がリーダーとなって皆を引っ張ってください・・・という立場となれば、働いてしまう環境マインドコントロールが生じると思います。

働いてしまうスイッチが入ってしまえば、「働くことの代償となるもの、自由時間の提供以外では」にも記載した、代償を支払ってサラリーマンをする、言わば、損するサラリーマンになってしまうと言えるでしょう。

アーリーリタイアを考えないサラリーマン

上位2割の働きアリとなる順番が来ても、うまく避けることができるサラリーマンは、適度にサボタージュしながら定年まで働けるのかもしれません。

厄介な仕事は頑張ってくれる人に任せて、うまくサボることができるスキルも重要なことだと思います。

会社組織では一部の人は頑張り、その頑張る人を見ながらうまくサボる人が必ずいるでしょう。

アリの世界でも要領よくやっているアリがいるように、適度に働いているサラリーマンもいるということだと思います。

うまくストレスなく働くスキルがあれば、働き続ける選択もありかと思います。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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