もともと蕎麦が好きで、会社を辞める前から蕎麦をつくっていたのですが、早期退職して蕎麦屋を始めるようなストーリーです。
田舎に行って、趣味としてお店を始めるのはアーリーリタイアのイメージにピッタリのようにも思えます。
サラリーマン時代はアーリーリタイアを意識していたので、このようなTVが記憶に残っているだけかもしれませんが・・・。
会社を辞めて自営業をしたい気持ち
蕎麦屋ではなくても、長年サラリーマンとして働いていれば、脱サラして自営業をしてみたくなるものです。
サラリーマンでも長く働けば、それなりにノウハウやコネが出来て、開業のための資金も準備出来るので、自営業をすることも夢ではないでしょう。
サラリーマンとして働いて実につけた経験を生かしたい・・・と考えるものです。
もし、その自営業で生活が出来るのであれば、理想的のように思えます。
実際に、新規に開業するフランチャイズオーナーは45歳ぐらいの人が多く、サラリーマンとして働いて開業資金をつくり、第2の人生を歩みます。
脱サラして自営業というのも、アーリーリタイアの1つなのだと思います。
Ranpaも35歳になるまでは、会社を辞めて自営業を始めたいと考えていた1人です。
35歳で考えることを止めた理由は、そこからスタートに戻って自営業を始めるよりも、あと10年間サラリーマンを続けてゴールを目指す方が手っ取り早いと思ったためです。
仕組み自体が収益を生む業種
Ranpaはお金を右から左に動かす金融機関で働いていたのですが、金融機関は社員1人あたりの利益率の高い業種であろうと感じます。お店で支払うお札や硬貨に実体性はありますが、金融機関で扱うお金は実体性の無い数字としてのお金が殆どです。
A銀行からB銀行へお金を動かす場合でも、お札や硬貨は動かすことなく、動くのは数字だけです。
小さなお金を動かしても大きなお金を動かしても、労力には大きな違いが無く、少ない人数で大量のお金を動かすことが出来ます。
そのため、基本的には規模が大きくなるほど楽に利益が出る業種であろうと思います。
逆に、サービスを提供する業種の場合、規模が大きくなるほどサービスを提供する人の数を増やすこととなります。
蕎麦屋であれば、蕎麦を作って提供することになりますが、お客さんの増加に比例して店員を増やすことになるでしょう。
資本主義社会では投資に対する利回りで事業が成り立つため、リスクによる違いはありますが、資産に対する利益率は概ね一定の範囲に収まります。
しかし、そこで働く従業員1人あたりの利益率は業種によって大きく異なり、楽して儲かる業種と、そうでない業種が出来るものです。
役務の対価が直接収益となる業種
蕎麦屋の場合、店舗・設備の確保や材料は必要ですが、基本的には蕎麦をつくって提供する役務の対価として利益が生まれます。
美味い蕎麦をつくるノウハウは特殊なものかもしれませんが、認可がなければ出来ない程に特殊性の高いものではないと思います。
その意味で、飲食店は頑張ったら実現できる業種ですが、誰でも出来るので競争は激しく、その上、繁盛しても人手は増やさなくてはなりません。
そんな事情もあって、個人で始める飲食店や小売店では簡単に楽して儲けるところまで行きにくいものです。
サービス業は自分の役務の提供によって収益を出している間は厳しく、自分以外の従業員から生まれる収益をピンハネ出来るようになり、さらに従業員を増やさなければ利益は大きくなりません。
大きな利益を出しているサービス業では多くの従業員がいるのですが、1人あたりの利益率として見れば小さいものです。
実際に蕎麦屋を経営されている人はサービスのノウハウを持っており、理想を実現させて収益を出している人ですので、蕎麦屋は誰でも出来るので儲からないというということではなく、1人で簡単に出来るものではなく道のりは険しいということです。
実際に蕎麦屋を経営されている人はサービスのノウハウを持っており、理想を実現させて収益を出している人ですので、蕎麦屋は誰でも出来るので儲からないというということではなく、1人で簡単に出来るものではなく道のりは険しいということです。
趣味や夢は続けられるのだろうか
もし蕎麦を作ることが趣味であっても、蕎麦屋を続けることは楽なことではないでしょう。
気が向いた時だけ営業するスタイルでもお客さんが来れば良いのですが、恐らくそう甘くはないものです。
好きなことでも毎日していれば嫌になるでしょうし、我慢することや耐えることも必要になると思います。お客さんが来なければやる気も失せるでしょう。
趣味が高じて・・・という言葉を良く聞きますが、サービス業は難しいように思えます。
逆に、特殊なITのノウハウやコネがあって、単なる役務の対価として収入を得るのではなく、取扱量が増加しても人を増やさないEC上の仕組みを構築出来るのであれば、それが趣味であっても事業として続けることが出来るように思えます。
Ranpaの場合、そのようなことが出来ないので、何もしないアーリーリタイア生活をすることになりました。