会社を辞めると「会社はお金のかからないコミュニティー」に記載したような、会社の良いことに目がいくものです。
ただし、隣の芝は・・・であって、無いものが欲しくなることは分かっているのですが・・・。
逆に、時折、会社を辞めて良かった・・・と感じることもあります。
改めて感じている、やっぱり会社を辞めて良かったとについて記載します。
地雷原を突破したような
長くサラリーマンをしていると、過去の仕事で気になっていることの1つや2つはあると思います。
例えば、面倒なことを後回しにしてそれっきりになっている仕事や、パンドラの箱に閉じ込めた案件など・・・。
プロジェクトが遅延して予算も底をつき、いつか発生する保守のことを考えずにリリースを優先させたこともあります。
将来、保守が発生した時、残された同僚達は苦労するのだろうな・・・と。
会社には爆弾が転がっています。
爆発すれば爆発したで対応するだけなのですが、サラリーマンをしていると何故か地雷を踏まない人もいれば、地雷を探して踏んでいるような人もいます。
ただ、長くサラリーマンをしていると地雷を踏む確率は高くなるはずです。
何とか最後まで大きな地雷を踏むことなく逃げ切れた・・・と、今になってふと感じることがあります。
面倒なことに出くわす前に辞めることが出来て良かったと、もし働いていれば今頃は爆弾を踏んでいたかもしれないなと。
穏やかなリタイア生活をしていると、サラリーマンの良い面を思い出すのですが、時折、サラリーマンは面倒な仕事の地雷原を走っていたことも思い出します。
もう嫌な人と会うことは無い
サラリーマンをしていると嫌な人とも毎日仕事をしなくてはなりません。
アーリーリタイアをした今、もうそのような嫌な人と会うことは無いでしょう。
会社には嫌な人というか煙たがられる人というか、扱いが難しく、同じ部署になりたくないと多くの人が感じる人物がいるものです。
そんな人とでも付き合っていくのが仕事でしたから、我慢するしかありません。
今になって思うのは、そのような人と二度と会うことは無いのだろうという解放感です。
もしサラリーマンを続けていたなら、今でも我慢して一緒に仕事をしているのだろうと思うと、ふと嬉しくなります。
恐らく残された同僚達は、引続き我慢しながら付き合っているのでしょう。
競争社会からの解放
日本には1億人以上の人がいるのですが、毎日同じ会社で生活をしていると、会社という小さな社会のなかで様々な競争をしてしまいます。
分かっているのですが、手柄を立てたり失敗をしないようにして昇格や昇給を目指してしまいます。
40代になるとその差は大きなものとなりますが、幸いなことに年下の上司と働くことなく辞めることが出来ました。
辞めずに働いていれば、そのうち年下の上司に評価されることもあったのだろうと思います。
そのような厳しい競争社会から抜け出し、平和な日々を送ることが出来ている・・・と、ふと感じることがあります。
若い頃の仕事はやるべき事がはっきりして、良い・悪いの評価は絶対的なものでしたが、役職が高くなれば良い・悪いの評価は考え方によって異なるものになっていきました。
例えば、費用とサービスのバランスをどのようにするかなどで、考え方の違いで良い・悪いが異なる結果となり、忖度をすることになります。
より面倒になっていくサラリーマン社会のなかで、45歳で退職したことは良い時期に抜け出せたように思えます。
地雷原を走ったり、嫌な人と我慢して付き合い、他の社員と競争しなくても良くなった・・・やっぱり会社を辞めて良かったと感じることです。