業績が良いのに早期退職を募集する会社の実情と今後の展開

2020年2月10日月曜日

時事ニュース

早期退職の募集を上手く活用するためにやっておくべきと思うこと」で最近増えてきた早期退職の準備について記載したのですが、早期退職は会社と社員のどちらが得するのでしょうか。

アーリーリタイアを計画していた社員であれば、良いタイミングで早期退職の募集があり、想定外の上乗せ退職金がもらえるとなればラッキーですが、会社側はどうでしょう。

辞めて欲しい社員が残り、辞めて欲しくない社員が残ることもありそうですが・・・。

一般的に言われていることとして

何といっても人件費は大きいので、経費削減をする際には効果の高い費目でしょう。

さらに40代後半は社員数が多く、政府が定年延長を推進する中で何もしなければ会社が高齢化してしまいます。

早期退職を募集する会社側のメリットとしては、社内の高齢化対策をして活性化をさせるとともに、コスト削減も出来てしまうことです。

しかし、早期退職者に支払う退職金が増え、人件費削減の効果は翌期以降となる上に、高齢化対策をして活性化するにも時間はかかります。

そのような事情があって、数年後に効果が出ることを見越して会社側は早めに手を打っていると言われます。

40代後半の社員が50代になれば再就職も厳しくなるので手をあげる人も少なくなるでしょうし・・・。


人事部門の手柄

業績が良いのに早期退職を募集する会社の人事部門では、業績拡大のために早期退職を活用している訳で、恐らく優秀な人事部門なのだと思います。

間接部門である人事は、営業部門などと違ってトップラインを伸ばすことで会社に貢献が出来ないため、経費削減が評価対象です。

ただし、経費削減といっても会社は無駄使いをしている訳ではなく、簡単に削減が出来るものであれ既に対応済みであろうと思います。

少々難しいが上手くコントロール出来れば大きな経費削減になる・・・というものに手をつけなければ大きな手柄にはならないでしょう。

早期退職の募集は会社側のメリットは大きいのですが、上手くやらなければ組織が壊れてしまう可能性のある難しい対応です。

おそらく、それを実行する会社は人事部門が優秀で、間接部門なのに手柄を立てようとする意欲的な人がいるのだと思います。

早期退職の一般化によって変化するもの

従来であれば、早期退職の募集は経営の悪化が疑われるものでマイナスイメージがありました。

しかし業績が良いのに早期退職を募集することが一般化してきたので、マイナスイメージが無くなりつつあると感じます。

むしろ、経営の上手い会社というプラスイメージまで持てるようになってきました。

そうなれば、早期退職の募集を経営に利用しない会社は遅れた会社となり、そこの人事部門にはプレッシャーがかかる状況になっていると推測します。

業績が良いのに早期退職を募集する会社が増えていることは、一時的なブームで終わるものではなく、今後は会社の業績アップのための一般的な手法となっていくのではないでしょうか。

これからアーリーリタイアをする予定の方にとっては良い環境になるように思えます。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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