ただし、退職直後の住民税や健康保険は高額となるため、アーリーリタイアの生活費は時間の経過とともに変化します。
退職直後の生活費は一時的に高額となるため、アーリーリタイア生活をするにはいくら必要かを考えるには、その高額期間が終わった後を想定するのが正しいと思います。
実際にアーリーリタイアを15か月経験した実績をもとに、アーリーリタイア生活をするにはいくら必要かを考えてみます。
前提としては、ローン無しの持ち家、地方都市で嫁と2人暮らし、マイカー1台所有です。
実際の支出額
有給消化が終わった正式な退職日は2018年12月末です。
2019年1月~2020年3月までの15か月間の支出状況は以下となります。
支出額:380万円
1ヵ月平均:25.3万円
1日平均:8,300円
退職直後の高額期間になるため、2年目以降のアーリーリタイア生活では発生しない支出が含まれます。
2年目以降のアーリーリタイア生活では発生しない支出
どこまでが2年目以降のアーリーリタイア生活では発生しない支出なのかの判断は難しいですが、以下の支出についてはそれに含めて良いだろうと思います。
先日、「国民健康保険への切り替え手続きを開始、新保険料はいくら?」に記載の通り、国民健康保険料が約3,000円/月となることが分かったので、今まで支払った任意継続の保険料との差額を除外します。・・・51万円
アーリーリタイアして低所得者となり住民税が非課税となる予定ですので、退職後に支払ったサラリーマン時代の所得による住民税を除外します。・・・86万円
サラリーマン時代は社宅に住んでおり、退職と同時に引越しをしたため、支出額380万円に含まれる転居費用の一部を除外します。・・・19万円
カード払いをした2018年のふるさと納税の支払いの一部が支出額380万円に含まれているため、これも除外します。・・・7万円
以上を合計すると、163万円になります。
それらを修正した本当の金額
支出額は380万円ですが、2年目以降のアーリーリタイア生活では発生しない支出を除くと217万円になりました。
修正支出額:217万円
修正1ヵ月平均:14.5万円
修正1日平均:4,800円
実際にアーリーリタイアを15か月経験した実績をもとに計算すると、1ヵ月14.5万円で生活してきたようです。
もともとアーリーリタイア計画では1ヵ月20万円を想定していますが、その3/4程度になっています。
ただし、住宅の修繕、車や家電の買替・・・など、一時的な出費も出てくるため、ある程度のバッファーは必要でしょう。
しかし単純計算としては、ローン無しの持ち家、地方都市で嫁と2人暮らし、マイカー1台所有という条件であれば、月に14.5万円必要というのが分かりました。