リタイアする頃、残念な環境になっている可能性はないのか

2020年10月5日月曜日

時事ニュース


愛知県も県庁の行政手続きを対象に印鑑を廃止する方針・・・というニュースを見ました。 

コロナ禍においては印鑑が悪者としてクローズアップされ、行政改革大臣までが印鑑廃止を進めるということでムーブメントになっているようです。

海外では印鑑を使いませんので、無くても何とかなるとは思いますが、世界経済において日本は海外と競争をしている訳で、ただ印鑑を無くしてもそれほど競争力アップにはならないように思えてしまいます。

悲しいことに、世界の中での日本の位置付けは少しずつ低下を続けていますが、10年後にはどのようなポジションになっているのだろうか。

10年後の世界

リタイア生活者としては、物価や税金・社会保険料の上昇はとても気になります。

少しずつ上昇し、10年も経つと驚くほど高くなっていて、今より生活が厳しくなっていることは十分に有り得ます。

日本の競争力が低下すれば、日本全体として貧乏になって行き、欲しいものが高くて買えなくなるかもしれませんよね。

アメリカのGAFAに対し、中国ではBATHが台頭しているようですが、10年経ってもそのような会社は日本からは出てこないのだろうか。

トヨタは10年後も今の立ち位置でいるのだろうか。

日本全体としての「As is(現在の姿)」と「To be(あるべき姿)」のギャップを埋めていくことをしなければ、諸外国から遅れてしまいます。

アベノミクスの三本の矢のうち、すぐに出来る金融・財政政策は良かったのですが、成長戦略については特に成果がなく、島国である日本の性質から不得意とする分野かもしれませんね。


印鑑を止めるとどうなる

押印は一般的かつ面倒なので、印鑑廃止のムーブメント化は簡単かもしれませんが、廃止した結果、少し面倒なことが無くなったよね・・・だけの効果であればやる意味は無いように思えます。

印鑑を無くしたけれど、サインが必要であれば、あまり変化はないでしょう。

そもそも、紙を使って作業をするから印鑑やサインが必要となる訳で、印鑑の廃止ではなく紙の手続きを少なくしなければ大きく変わらないはずです。

紙はモノとして動かす必要(郵送など)があったり、保管する必要もあるのですが、何よりアナログなので人が見てチェックして作業する負荷がかかります。

紙ではなくデータとしてやりとりが出来れば、大量の処理も機械で出来ることとなり、役所の仕事は減るのでしょう。

将来、公務員の人件費を大幅に削減させる、そのためには役所の仕事を減らす必要がある、そのためには紙による手続きを減らして機械にさせる、そのためには印鑑を廃止しなくてはならなかった・・・というのであれば良いのですが・・・。

他人事ではなく、ありえる将来

新型コロナによるパンデミックによって、これまで映画の世界だけと思っていたことが、実際にも起きると気付かされました。

日本は高齢化が進み、働かない人の比率が高まっているなかで、目立った資源の無い国ですから、何もしなければ競争に負けて没落してしまうかもしれません。

収入が増えない中で、物価や税金・社会保険料が少しずつ高くなり、諸外国より貧しい国になってしまいそうで心配です。

せっかくアーリーリタイアをしてリタイア生活を楽しむという時に、そのような残念な環境になってしまうこともあり得るかもしれません。

そうなった時のことも考えておく必要はありそうですね。

自己紹介

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金融系に勤めるサラリーマンでしたが、早期割増退職金の制度を使って、45歳になった2018年10月末に会社を退職しました。 このブログは退職の1年前から記載を始め、アーリーリタイアを目指すサラリーマンの心境と、アーリーリタイア生活開始後の心境を記載するものです。 家族構成は子供なし、嫁と2人の生活です。
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