公的年金の運用をしているGPIFが、2020年度は過去最高の37.8兆円の運用益であったというニュースを見ました。
投資に興味の無い人であっても、公的年金は誰もが関係しますので、株高は日本全体に恩恵を与えたということになりますね。
GPIFは段階的にポートフォリオに占めるリスク資産を増やしてきたのですが、それをしていなければ、その恩恵はもっと少なかったはずです。
株価が順調な時は、リタイア資産においてもリスク資産の比率を高めようか・・・と考える人が多くなるのだろうと思います。
リスク資産を持った人が得をした1年間
アーリーリタイアを目指している方々のブログを読んでいると、過去1年間は計画以上に資産が増加したので、アーリーリタイアする日が近づいた・・・という人が多くなりました。
アーリーリタイアを目指している人も株高の恩恵を受けているのですね。
長者番付ランキング上位の人達の資産額を見ても、多くの人がさらに資産を増やし、例えばソフトバンクの孫 正義氏は2兆3870億円から4兆8920億円へと倍増しているようです。
GPIFが過去最高の運用益となったことで、誰もが、その恩恵を受けました。
しかし、直接リスク資産に投資している人は、さらに多くの恩恵を受けた1年間であったのだろうと思います。
リタイア後は価格変動する資産を持つべきか
今回のような値上がりによる恩恵は大きいのですが、リタイア資産の場合はインフレに備えなくてはならない点においても、価格変動する資産を持つ意味は大きいと思います。
株価が上昇し、物価も上昇していくとすれば、価格変動する資産を持たない人は取り残されてしまいます。
サラリーマンであれば、物価の上昇とともに給料も上昇するのですが、無収入で資産運用もしない人は、物価との連動制は低いですから・・・。
持たざるリスクを比較した場合、サラリーマンよりもインフレに弱いリタイア生活者の方が持たざるリスクは大きくなるのだろうと思います。
とは言え、株価が下がれば、リタイア資産を減らしてしまうことにもなりますが・・・。
持つ・持たないで揺れ動く
リスクを冒したくないので、価格変動する資産は持たない・・・と考える人でも、実は、持たざるリスクを負っています。
リタイア生活をするということは、持つリスクと持たざるリスクの板挟みの環境におかれるとうことですね。
リタイア後は、投資をすることなく、投資することも考えず、貯めたお金から一定の金額を生活費として使っていくだけだ・・・とはならないのでしょう。
会社を辞めて、俗世間から距離を置くことに成功したとしても、投資環境とは縁を切ることは出来ないのかもしれません。
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