楽天が社債を出すということで投資するか考えてみます。
ネット通販はコロナの影響もあり絶好調ですから気になりますよね。
金利は0.72%(税引前)、期間は3年。
この条件を良いと見るか、悪いと見るかですが、率直なところ、もうちょっと欲しかったな・・・と思います。
楽天ポイントを活用した楽天市場では上手く手数料ビジネスをしているものの、それ以外の事業はイマイチというところが気がかりです。
本業としては
本業はネット通販とフィンテックで、ネット通販は絶好調。
ただし、フィンテックは直近の決算資料を見ると、営業利益は前年同期比ではマイナスですね。
フィンテックは金融(Finance)と技術(Technology)を合わせた造語ですが、楽天の場合は銀行、証券、カード事業ですので、フィンテックというより従来型のビジネスをしているように思えます。
従来型のビジネスをしているということは、レッドオーシャンで同業他社とのシェア争いをすることとなり、ネット通販のような成長は見込めないのでしょうね。
モバイル事業
足を引っ張るモバイル事業は、22年度Q1期で1,350億円の赤字とのこと。
今回の社債を発行して1,500億円を調達するのですが、数ヶ月の赤字で使ってしまうレベルですね。
銀行を上場させても時価総額で1,000億円レベルとのことですから、あの手この手で資金調達をしていくという状況なのでしょう。
モバイル事業は先行投資の部分が大きいですから、余力のあるうちに軌道に乗せることが出来るかどうかがポイントですね。
今後が読めないので
心配なのは、楽天モバイルの料金体系を何度も変えているところで、当初の想定通りには進んでいないのではないのかと。
2022年12月期の業績予想も非開示ですからよく分かりません。
決算の数値を見る投資家側とすれば、大きな赤字によって剰余金がどんどん減っていく不安材料を払拭させる情報が欲しいと思いますよね。
大きな赤字を出しているモバイル事業の今後が読めない状況であれば、もう少し高い利率が欲しかったな・・・。
格付や条件は異なりますが、1月に発行したソフトバンクGの社債は2.48%(税引前)でしたので、それぐらいあれば割り切ることも出来たのですが。
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