数日間、更新をしていなかったのは実家に帰っていたためです。
実家に帰りながら、アーリーリタイアして麻痺してくる感覚に気付きました。
サラリーマン時代の有給
サラリーマン時代、実家には有給を取って帰っていました。有給を取りにくい会社では無かったのですが、有給を取る時はいつも仕事のことが気になるものでした。
短い有給期間であっても引継書を作り、何かあった時のための緊急連絡先も伝えます。
基本的には電話がかかってくることは無いのですが、朝9時になれば仕事が始まって、みんな働き始めた頃だな・・・と感じつつ、もしかすると電話があるかも・・・と準備をしてしまいます。
平日の場合、世の中は稼働日であって、たまたま有給を取って働いていない自分は少数派なのだ・・・と感じながら休んでいました。
土日を挟んで有給を取る場合、金曜まではそのように感じつつ、土日になると周囲も休みとなるので落ち着いて過ごせるようになります。
会社も休みにならなければ構えてしまうものでした。
サラリーマン時代はそのような有給の過ごし方であったと思います。
平日という感覚が無くなる
今回実家に帰ったのも平日でしたが、サラリーマン時代のように働いていない自分は少数派・・・と感じることはありませんでした。
10ヵ月も仕事をしていないので当然ですが、いつも実家に帰る時はそんなことを感じていたのに、感じなくなったことに違和感を覚えました。
平日に働いていない少数派であることは同じですが、今では少数派であることを感じなくなってしまいました。
働かない生活に慣れてしまうと、周囲も働いていないように感じてしまい、働いていない自分が特別であるとは思わなくなるようです。
10ヵ月も仕事をしていないので麻痺してくる感覚なのだろうと思います。
人間の環境適応能力
恐らくその麻痺はリタイア環境に適応しているものだろうと思います。逆にサラリーマン時代は、サラリーマンの環境に適応していたのだろうと思います。
サラリーマンの環境では仕事が中心であって、通常では無い判断をしてしまうこともあります。
プライベートよりも自分の体よりも優先してしまう時も出てきます。
以前それは「マインドコントロールから抜け出すとき」に記載したように、マインドコントロールのようなものと感じています。
サラリーマンの環境に適応すると、有給を取っても仕事が忘れられず、仕事が原因で家族が崩壊する人もいるぐらいです。
アーリーリタイアが少ない理由
退職金や年金を含めればリタイア出来るぐらいの資産を持つサラリーマンは多いと思います。
しかし、実際にアーリーリタイアする人は殆どいないのではないでしょうか。
税金や社会保障などの将来に対する不安もあるとは思いますが、それは最大の理由ではなく、サラリーマンの環境に適応してしまい、働くことを中心に考えすぎていることが大きいように思えます。
会社を辞めてリタイア生活をしているうちに、サラリーマン時代は本当に仕事を中心に考え、感じていたものだ・・・と気づきました。
今回、実家に帰ってサラリーマン時代の感じ方と違ったこともその1つです。
人間の環境適応能力はすばらしいため、環境を変えることによって初めて気づくことは多いように思えます。