最近のインフラファンドは、九州電力の出力抑制により株価は芳しくない状況ですが、改めてインフラファンドへの投資について考えてみました。
<参考ブログ>
リートへの投資で悩ましいところ
リタイア資産を運用する場合、高配当金で元本毀損しないものが良いと考えています。
しかし、高配当と安全性は両立しにくいものです。
現状、リートに約1,500万円の投資をしており、税引後4%以上の配当をいただいていますが、悪いニュースがあればすぐに含み損になる可能性があります。
インフラファンドも上場しているので値動きしますが、インフラファンドの収益はリートに比べて安定しているので、投資口価格が下落しても一定の範囲に収まると考えられます。
リタイア資産のリートへの投資は、景気に連動する稼働率や不動産価格に影響され、将来悪化すれば投資口価格はどこまで下落するか予想できないため、一部のみとしています。
よく分からないインフラファンド
以前から、安定性の高い(であろう)インフラファンドへの投資を考え続けてきましたが、現状ではカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人への1口だけに止めています。
収入源となる電力の固定買取制度が今後どうなるのか・・・ 減価償却していく設備への投資に価値はあるのか・・・など、よく分からないことが理由です。
6つ目の上場で利回りも・・
2月にエネクス・インフラ投資法人が上場すれば6つ目となり、インフラファンドも合計すればそれなりの規模となり、投資対象として少しづつ市民権を得ている状況です。
しかも利益超過分配金を含めてはいますが、高いもので7~8%の利回りにもなっています。
このような環境では、もう少し投資額を増やしてみたくなるものです。
しかし気になるのは、減価償却していく設備への投資であることと、利益超過分配金による利回り確保は、結局、インフラファンドがタコ足の仕組みであるように思えることです。
仮にタコ足であっても
しかし、利益超過分配金は分配金の一部であって、発電から得た収益も確実に分配されます。
インフラファンドは投資した元本(利益超過分配金)とともに利益を分配しているので、元利均等返済をするローンに近いものと感じます。
恐らく分配金は将来に渡って大きく変動することがなく、利益超過分配金として元本もどんどん返還されてきます。
そのうち元本はどんどん小さくなるが、分配される収益は一定額を維持するため、利回りは高くなっていきます。
参考ブログ:インフラファンドの利益超過分配金について
インフラファンドへの投資
利益超過分配金として元本がどんどん返還されるのであれば、再投資をして実質利回りを上げていくことも理論上は可能でしょう。
色々と考えると、結局よく分からないインフラファンドに戻ってしまいます。
2月13日に上場するエネクス・インフラ投資法人も元本割れの下馬評が多く、最近のリートIPOから考えても、厳しい価格になることを予想します。
収入源となる電力の固定買取制度が今後どうなるのか・・・ 減価償却していく設備への投資に価値はあるのか・・・については腹落ちしていませんが、分散投資と最近のIPOに関する地合いの悪さを考えれば、少し投資するのも良いものだろうかと考えています。
分配金を支払っても投資口価格が下落していない間は、投資すべきなのかもしれません。
分配金を支払っても投資口価格が下落していない間は、投資すべきなのかもしれません。