辞令により肩書き無しの立場となり、最後のサラリーマン生活が始まります。
引越しをして新居でアーリーリタイア生活をすることが目前になったのですが、ゴールが具体的になった分、ここから妙にゴールまでが長く感じることになります。
しかし、今から思えば最後の半年はとても気楽で良いサラリーマン生活を過ごせたものです。
大まかな時系列(中頃)
2018年4月(肩書きの無い社員生活の始まり)
辞令により入社時以来となる肩書き無し社員となり、配布された名刺には部門名と名前だけが印刷されていました。
肩書きによる違いは大きいものと、この時感じることになります。
初めての取引先と打合せをする際、まずは名刺交換からですが、相手側は後任の部門長を決定権者と認識します。
打合せ内容は今までと同じようなものですが、肩書きが無ければ向けられる意識が全く異なるものと感じさせられました。
当り前ですが、サラリーマンは肩書きで扱われ方が違うものだな・・・と。
参考ブログ:肩書きなしの名刺、これがサラリーマン最後の名刺か
2018年5月(最後のゴールデンウイーク)
いつもは連休最終日には憂鬱になるものでしたが、アーリーリタイアの開始までカウントダウン状態となれば、気楽に過ごせるものです。
サラリーマン最後のゴールデンウイークは放置している家の様子見に行きました。
新居は購入してすぐ放置となったのですが、3ヶ月に1度のペースで様子見をすることにしたものです。
家自体は3ヶ月放置しても全く変化はありませんが、庭の雑草は驚く程に成長するものです。
参考ブログ:サラリーマン最後の5月連休と家の様子
2018年7月(最後を意識し始めるが普通に働く毎日)
あと4ヶ月でリタイア生活が始まるという段階ですが、普通に会社に行って、普通に仕事をする日々を送っています。
長い間計画をしてきたアーリーリタイアは近いのですが、もっと長い間サラリーマンをしていたためか、もうすぐ辞める実感は全く無く、普段通りの生活です。
ただ、肩書きが無くなった分、仕事の内容は軽いものになったので、快適なサラリーマン生活だったと思います。
退職することは既成事実化されていましたが、まだ何の書面も出していないので、どのような書面が必要なのか、そろそろ準備をし始めた頃です。
2018年7月(もうすぐ退職なのに昇給)
会社には退職することを伝えていますが、仕事は最後まで頑張ってきたこともあり、人事評価は悪くなく最後の昇給がありました。
1年も前に退職することを伝えれば、悪い評価をされても仕方が無く、不遇な扱いをされることも考えたのですが、実際には逆で会社は今まで以上の対応をしてくれました。
退職金は基本給に倍率を掛けるので、退職すると言えども昇給は大きいものです。
この調子で、最終出社日まで頑張らなくては・・・と思ったものです。
参考ブログ:退職直前、給料の額に違いが・・退職代行も・・
2018年8月(退職予定者の立場)
退職まであと2ヶ月近くになってくると、周囲も退職が近いことを意識し始めます。
周囲の同僚はこれからも働くので、彼らとの温度差を感じるようになりました。
知らないミーティングに元部下が参加していたり、聞いたことのないプロジェクトがあったりなど・・・。
退職する側は最後の時間を過ごしているのですが、これからも働く同僚達はいつも通りの面倒な仕事を処理していく毎日が続きます。
そろそろ去り行く者としての気持ちになってきたものです。
参考ブログ:退職予定者は思いの丈を語れない、去り行く者
2018年9月(退職書類の提出)
1年前から公式に退職することを伝えていたのですが、とうとう正式に書面を出すことになりました。
提出する時には何を話そうか・・、何を聞かれるだろうか・・・、などと考えたものですが、1年前から退職することを伝えていたこともあり、いつもの雑談のような感じで上司の印鑑をもらうことが出来ました。
退職は既成事実化していましたが、これで退職が正式になったと感じたものです。
具体的な退職手続きが始まりました。
2018年10月(退職直前)
最終出社日の2ヶ月前までは、仕事が少なくなり楽チンなサラリーマン生活を送っていましたが、1ヶ月を切った頃から忙しくなり始めます。
最後の引継ぎをするとともに、いなくなる前に確認しておきたい事があるなどでミーティングが増加したためです。
さらに、夕方には送別会が開催されることが多くなり、残業することも出来ず妙に忙しい日々を送ることになりました。
最終出社日が近くなるほど暇になると予想をしていたのですが・・・。
暇な時に、もっと引き継ぎをしておくべきでした。
参考ブログ:意外に忙しい退職直前の状況は・・・
2018年10月(最終出社日)
ついに最終出社日となったのですが、忙しい日が続く延長として最後の日となりました。
最後は落ち着いて挨拶が出来ると思ったのですが、これも想定外に忙しく、挨拶すべき人にもきっちり出来ず、サラリーマン生活は終了してしまいました。
最終日は最後の身辺整理をしながら挨拶をすることになりますが、挨拶に来られた人への対応、挨拶電話への対応が1つ1つ時間のかかることで、挨拶メールの発信や身辺整理が全く進みません。
へとへとになりながら、最後の整理は部下にお願いするかたちで帰社することになりました。
参考ブログ:アーリーリタイアする最終出社日の業務
中半のまとめ
20年以上もサラリーマン生活をしましたが、最後の半年間は記憶に残る時間であったと思います。
役職無しになって責任が軽くなり定年のように円満退職するという、計画通りです。
給与や賞与といった待遇面についても、最後まで良い評価をいただき有難いと感じています。
やはり、退職を1年前に伝えたことが良い方向になったのだろうと思います。