規模の小さいリートでは1つの動きでも全体に与える影響は大きいもので、タカラリートの場合は分配金が1.5倍にまで跳ね上がるようです。
<タカラリートが発表した内容の抜粋は以下の通りです。>
保有しているTTS南青山ビルの譲渡により1,169 百万円の譲渡益が発生
2019年8月期の分配金予想:3,040円から4,600円に修正(増加率51.3%)
2020年2月期の分配金予想:3,100円から3,500円に修正(増加率12.9%)
利回りだけを見れば7%以上ですが・・
タカラリートの価格は発表を受けて急上昇し、終値では113,900円となり、2019年8月期と2020年2月期の分配金合計の利回りは7%超となりました。
利回りの上昇は物件売却による一時的なもので、売却後は通常の巡航分配金に戻るだけではなく、売却した物件から得られた収益分が減少してしまいます。
直近の資産運用報告書によると、売却物件からの収益は全体の4.2%を占めているようですが、その後に岩手のホテルなど別の物件を取得しているので、結局どれだけの影響が出るのか気になるところです。
たまたまRanpaは保有リートの中でタカラリートの割合が最も高いので、今後の推移を見守る必要があります。
<参考ブログ>
不動産価格上昇の影響で
低金利、空室率の低下、不動産価格上昇によりリートの環境は良く「【祝】リート指数2,000ポイント越え」に記載の通り、指数としても2007年以来の高値になってきました。
ただし不動産価格の上昇は、リートに不動産を取得して規模を拡大することを難しくしているので、値上がりした都心の不動産を売って利回りの高い地方のホテルなどを購入する動きが多くなります。
その過程において都心の不動産を売った売却益が出てくるので、もしこの動きが続けば売却益による分配金アップが見込めます。
特にタカラリートのような小規模リートは売却益によるインパクトが大きくなるので、今回と同様の事象が期待できるかもしれません。
タカラリートの上場時
タカラリートは約1年前に上場したのですが、上場時から不人気で、発行価格は仮条件の下限で決定し、さらに上場日の終値は発行価格から1割近く下げた記憶があります。
流石にこれは下げすぎだろう・・・と思って投資を始めたのがきっかけですが、最近は価格が上昇しつつ、利回りもリート上位となっており助かっています。
不動産のみに投資しているリートなので、一般の事業法人のような将来性などの計算できない評価はなく、発行価格にはそれなりの妥当性があるはずなので、Ranpa個人的にはリートが発行価格から大きく下げた時は買い時だろうと考えています。
上場当時の掲示板の書き込みは散々なものでしたが、最近は感謝している内容が多くなり、当時と大きく変わったものです。
※投資は自己判断でお願いします。
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