サラリーマン時代は毎月20日に給料が振り込まれたので、適当に管理をしていても生活が出来なくなることは無いのですが、今では計画通りなのか修正が必要なのかを考えるため、きっちりトラッキングするようにしています。
そのような中、管理が面倒なので幾つかの銀行に分散している普通預金を1つに纏めました。
思っていたよりも色々な口座を開設し、細々と分散しています。
休眠預金等活用法
ネット銀行やネット証券が多くなって、気軽に口座の開設が出来るため、キャンペーンや優遇金利などの際に開設した口座がたくさん出来てしまいます。
また「ろうきん最高、キャッシュバックなど」に記載したように、以前はメインで使っていた銀行の手数料が変更になったので、有利な手数料になる他の銀行に変えることもあります。
ネット上には金利や手数料の比較サイトが数多くあり、メイン口座を変更する人も多いでしょう。
しかし口座を増やせば、中には忘れてしまう口座も出てきます。特に残高少ない口座などでは・・。
休眠預金等活用法により長期間利用のない休眠口座の資産は、民間公益活動として活用されるようになりました。
忘れられた口座は、どんどん増加していくのでしょう。
孤独死で国庫に納付される財産は増加
先日、孤独死や身元不明などによる相続財産管理人の選任数が増えているというニュースを見ました。
以前「未婚率の上昇、独居老人の増加、孤独死の増加、その保有資産はどうなる?」にも記載しましたが、相続人の見つからない資産は民法959条で国庫に帰属すると定めらており、国庫への入金額も増えているそうです。
そのニュースには、身寄りの無い1人暮らしの男性が死亡したので、相続財産管理人が残された自宅を整理すると1億円もの預金が出てきたとありました。
親族が無いか探したが見つからず、1億円の預金と住んでいた一軒家は国庫に納付されることになったようです。
担当した相続財産管理人も、いざという時のためにお金を貯めておいたのだろうが、何かに使えなかったのだろうか・・・と思ったとのことです。
国庫への入金額は17年度で約520億円で、増加しているそうです。
最後は国庫、眠った預金はどれだけあるのだろう
未婚率の上昇や子なし夫婦の増加により、孤独死は確実に今後増加すると考えられます。それらの多くの場合では、老後にお金が無くならないように、少しでも多く資産を持とうとするのでしょう。
しかし最後は、相続人の見つからない資産となって国庫に帰属する理不尽が待っています。
生きている間にでも忘れた口座が出てくるぐらいですので、死亡して誰にも気づかれない口座は山のように発生していると思います。
貯め方よりも使い方が難しい
自分が何歳まで生きるのかが分からないことは、お金の使い方を難しくします。
その答えの1つとしては「トンチン年金はアーリーリタイアのリスクヘッジができるか?」や、「アーリーリタイアの実現に必要となる資金の計算方法」に記載した、終身年金の活用であろうと思いますが、それだけでは十分でもありません。
アーリーリタイアの目的の1つは、使い残しの資産をつくらないためであり、支出の管理をしていくことで、なるべく国庫に帰属するリスクは小さくなると考えています。
サラリーマンとして働くことは、お金だけが目的ではありませんが、お金のために我慢して働く部分は大きいと思います。
久しぶりにこのようなニュースを目にして、お金は貯めることも難しいが使うことも難しいと改めて感じました。
欲しいもを買わずに我慢し、食べたいものも我慢し、行きたい場所にも行かずに我慢して、一生懸命に働いて貯めたがお金が、最後まで使えなかった・・・という物語のような出来事は、残念なことに実際にあることでこれからどんどん増えるのでしょう。